四重星系の誕生を示すイラスト。周囲を取り巻く塵のリングがやがて惑星となる。(ILLUSTRATION BY NASA/JPL-CALTECH/UCLA) 天文学者による国際チームが、未来の四重星系が形成される非常に初期の様子を観測、2月11日付の『Nature』誌に発表した。四重星系誕生の様子を詳細に見たのは、おそらくこれが初めて。 見つかったのは、地球から800光年ほどの距離に位置するペルセウス星団にある、バーナード5(B5)と呼ばれるガス雲。天文学者らは世界最大級の電波望遠鏡2つ(米ニューメキシコ州のVLAとウェストバージニア州のグリーンバンク望遠鏡)とハワイ州のジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡を併用し、このガス雲に原始星1つと高密度ガス領域3つが抱かれている様子を発見した。 これら星の卵は、約4万年で星になると考えられている。天文学的には、ほんの一瞬の出来事である。しかし、4
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