ウェブの複雑化、高機能化が加速するなか、ウェブアプリケーション実行基盤の高速化は極めて重要な課題になっている。 そんななか、米FacebookはPHP用の高速実行環境「HipHop Virtual Machine」(以下、hhvm)を発表した。今回は、この新しい仮想マシンについて紹介する。 HipHop VM開発に至る経緯 Facebookでは、爆発的なユーザー数の増加に対応するため、アプリケーション実行速度の高速化が急務とされていた。しかし、Facebookの成長はすでに既存のPHPの枠組みでは対処が追いつかないレベルにまでなっていた。問題は、これまでに蓄積されてきた膨大な量のPHPコードベースだった。PHPを捨てて他の言語に移行するためには、それらのコードをすべて書き直さなければならない。 そこでFacebookが選んだのは、アプリケーションのコードに手を加えるのではなく、PHPの実装
![Facebookが公開したPHP仮想マシン「HipHop VM」とは - builder by ZDNet Japan](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a35c6d0b62b38ce14276e041db2236d1c34c03c6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbuilder.japan.zdnet.com%2Fstorage%2F2011%2F12%2F20%2F5a5b1f951c6e29c26123e6d35d41fe71%2F111220_facebook_184x138.png)