空へ還ることを願う彼女を 引き止めるだけの理由を、僕は持ち合わせていない 傷つくほどに透きとおっていく その背中には羽が生えはじめた 屋上よりも高い場所を目指して エレベーターは上昇する 生きていて、うれしい すべてを諦めた眼差しで彼女は笑った 光があると約束することもできないのに 僕はつよくその腕をひいていた 天使をやめて、道を踏み外そう 壊れた地球をどこまでも 空へ還ることを願う彼女を 引き止めるだけの理由を、僕は持ち合わせていない 傷つくほどに透きとおっていく その背中には羽が生えはじめた 屋上よりも高い場所を目指して エレベーターは上昇する 生きていて、うれしい すべてを諦めた眼差しで彼女は笑った 光があると約束することもできないのに 僕はつよくその腕をひいていた 天使をやめて、道を踏み外そう 壊れた地球をどこまでも