概要 膀胱に尿が貯まると、それが膀胱を膨らませます。その刺激が神経に伝わり「おしっこをしたい!」とわかります。こうした「膀胱が膨らむことを知る」機能が障害されると、尿が貯まっていないのにおしっこにいきたくなってしまう頻尿や過活動膀胱、または逆に、尿が貯まっているのにそれを感じることができないなどの症状がみられるようになります。今回、自然科学研究機構・生理学研究所(岡崎統合バイオサイエンスセンター)の富永真琴教授・曽我部隆彰助教、および、山梨大学医学部泌尿器科の武田正之教授・荒木勇雄准教授・望月勉助教との共同実験で、膀胱に尿がたまったときに、それを感じる分子メカニズムを解明しました。排尿障害の薬剤開発にむずびつく成果として期待されます。Journal of Biological Chemistry(米国生化学雑誌)8月号(8月7日発行)に報告されます。 今回研究グループが注目したのは、膀胱の