『沈まぬ太陽』70点(100点満点中) 2009年10月24日公開 全国東宝系ロードショー 2009年/日本/3時間22分/配給:東宝 監督:若松節朗 製作総指揮:角川歴彦 脚本:西岡琢也 原作:山崎豊子 出演:渡辺謙 三浦友和 松雪泰子 鈴木京香 3時間22分、途中休憩10分の大長編 『沈まぬ太陽』は、山崎豊子の長編小説の映画化。この原作は彼女の作品の中でも「映像化されていなかった最後の傑作」という位置づけらしい。これまでなぜ映画化、ましてテレビドラマ化されなかったのか。様々な理由があるだろうが、その一つは内容が猛烈なJAL批判にならざるを得ない、という点と無縁ではないだろう。 ナショナルフラッグキャリア「国民航空」の労組委員長・恩地(渡辺謙)は、副委員長の行天(三浦友和)とともに労使交渉を勝ち抜き、労働者の待遇改善を勝ち取った。だが、決して妥協しない恩地には厳しい懲罰人事が待っていた。