井手:格差の拡大が問題になって久しいわけですが、それがどんな結果を生むかは、まだあまり理解されていないと思うんですよね。 佐藤:そう思います。 井手:たとえば所得格差について言うと、もはや富裕層と貧困層は、相手のことがお互い理解できなくなっていますし、想像することすら難しくなってきています。 まさに社会の分断が深刻化しているわけですが、こうした分断線は、所得階層間だけでなく、都市と農村、男性と女性、高齢者と若者、正規雇用と非正規雇用のように、いまや至るところに走っています。 そうなると、日本国民として価値を共有するのが難しくなってくる。ナショナリズムに訴えて統合を果たそうとする昨今の動きの背景には、こうした事情があると思います。 社会的な分断は深まる一方 佐藤:井手先生が指摘されるとおり、社会的な分断は深まる一方です。かなり絶望的な状況になってきています。 「美しい国」とか「瑞穂の国の資本
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