7月第3月曜日の「海の日」を平成28年から従来の7月20日に戻す祝日法改正案をめぐり、自民党内の攻防が激化している。日付を固定し「祝日の意義」を強調すべきだとする推進派に対し、二階俊博総務会長は「3連休が減る」と難色を示しており、意見集約はずれ込む見通しとなった。 3連休をつくる「ハッピーマンデー」制度は平成12年に導入され、同年から「成人の日」と「体育の日」が、15年から「海の日」「敬老の日」が祝日として固定されなくなった。 これに対し、「祝日には日付に意味がある」として超党派議連が、海の日を7月20日に戻す改正案を作成。会長を務める自民党の衛藤征士郎前衆院副議長が旗振り役となった。自民党内閣部会も了承した。 ところが、推進役の二階氏がこれに抵抗。10月、党観光立国調査会に観光産業団体を集め「体育の日など残りの3連休も確保できなくなっていく。反転攻勢を考えないといけない」と訴えた。 こう