韓国の柳興洙(ユフンス)駐日大使が20日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。安倍晋三首相の戦後70年談話について、物足りない部分があるとしながらも「全体として見れば首相が努力した跡がある」と評価。談話が今後の日韓関係に与える影響について「障害にならないよう努力していく」と述べ、日韓首脳会談の早期実現が期待できるとした。 安倍談話をめぐり、朴槿恵(パククネ)大統領は15日の演説で「残念な部分が少なくない」としながらも、「謝罪と反省を根幹にした歴代内閣の立場がこれからも揺るぎないと国際社会に明らかにした点に注目する」と述べている。 柳氏は朴氏が演説で言及しなかった「戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます」との安倍談話の表現について、「直接的ではないが(韓国人を含む)慰安婦被害者を意味している」と指摘。慰安婦問題への言及は「河野談話にはあったが過去の首