世論調査機関の韓国ギャラップは15日、北朝鮮による4度目の核実験を受け、韓国では半数以上の人が核保有を支持しているとする調査結果を発表した。54%の人が核保有に賛成し、38%が反対だった。 50代の68%、60歳以上の63%が韓国の核保有を支持した。逆に、20代の57%が反対した。支持政党別では、与党セヌリ党の支持層の62%が支持。最大与党「共に民主党」の支持層は賛成47%、反対48%と賛否が割れた。 2013年2月の3度目の核実験直後の調査では、全体で64%の人が核保有に賛成し、28%が反対していた。 韓国では北朝鮮の相次ぐ核実験から、「北に核廃棄を求めることは現実的な政策でなく、我々も核を保有すべきだ」(専門家の一人)という意見が出ている。朴槿恵(パククネ)大統領は13日の記者会見で、朝鮮半島の非核化政策を堅持する考えを改めて示した。(ソウル=牧野愛博)