カルフォルニア大学バークレー校 数学教授 エドワード・フレンケル教授 Prof. Edward Frenkel 数学界でこの半世紀の間に大発展をとげた重要かつミステリアスな“予想”がある。「ラングランズ予想(Langlands Program)」と呼ばれるものだ。 数論や調和解析などと呼ばれる、数学の様々な分野が実は“地続き”で、最終的には“統一”できるかもしれないという、いわば数学の大統一理論である。 もし、数学の全ての分野を互いにつなぎ合わせることが出来れば、数多くの難問が解決するかもしれないという数学者がいるほど非常に重要なものなのだ。 実際、あの「フェルマーの最終定理」もこの「ラングランズ予想」の目論見どおり、数論の問題を調和解析の言葉に翻訳することで350年ぶりに解決された。 今回、この「ラングランズ予想」へ私たちを招待してくれるのは、カリフォルニア大学バークレー校のエド