川崎重工業は10日、国内メーカーとして初めて水素液化機の販売を同日始めたと発表した。水素は発電用燃料や燃料電池車(FCV)などに使われ、温暖化ガスを発生しない環境に配慮したエネルギーだ。同製品で3000時間以上の実証運転を実施して性能を確保できたと判断し、商用化に踏み切る。新たに発売した水素液化機は1日あたり5トンの液化水素を製造でき、FCV1000台に相当する燃料となる。同社の発電用ガスター
川崎重工業は6月10日、日本のメーカーとして初となる水素液化機を同日から販売開始したと発表した。 水素は、燃料電池自動車(FCV)などで使用した際に温室効果ガスを発生しないクリーンなエネルギーとして注目されており、2030年頃には年間約30万トンの利用が見込まれている。同社は、水素を効率よく貯蔵・輸送するための手段の一つとして、マイナス253度で液化することで体積が800分の1になる水素の性質に着目して液化技術の研究開発に取り組んできた。 今回販売開始した水素液化機は、今春まで実施した3000時間以上の長期間にわたる連続実証運転や各種機能試験で性能と信頼性を実証したとしている。 1日あたりFCV1000台分の水素燃料に相当する5トンの液化水素の製造が可能。発電用ガスタービンや航空機用ジェットエンジンなどの高速回転機械の開発で培った技術を活用し、独自開発した液化工程によって業界トップクラスの
東亞合成はこのほど、徳島県の「水素グリッド構想」に賛同し、同社徳島工場(徳島市川内町)の隣接地にオフサイト方式による定置式水素ステーションの開設を決定した。 水素社会の実現に向け、燃料電池自動車(FCV)・燃料電池バス(FCバス)などの普及促進のため、日本水素ステーションネットワーク合同会社(JHyM)と共同で取り組む。また、原料水素に同工場から発生する水素を供給することで、地産地消による効率的かつ安定的な運営を行っていく。充填能力は300 N㎥/h以上。今年度の開業を目指し準備を進めている。 東亞合成グループでは、地球温暖化防止をはじめとする環境負荷低減を推進し、より豊かな暮らしに役立つ製品の開発・提供を通じて持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。 新着ニュース一覧 9月11日、12日のWTI、ブレント、ドバイ原油価格 9/13 出光興産 バイオものづくりの Symbiobe社へ出資
九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)/大学院工学研究院の小江 誠司(オゴウ セイジ) 主幹教授らの研究グループは、熊本大学の研究グループとの共同研究により、水素の合成や分解を担う3種類の天然ヒドロゲナーゼ酵素の構造をヒントに1つの新しい触媒を開発しました。今回開発した触媒は、同じ分子式で構造だけが異なる3種類の異性体によって、3種類のヒドロゲナーゼ酵素のように(1)燃料電池の水素電極の触媒(2)水素製造の触媒(3)化学工業の水素化の触媒として働くことを発見しました。本研究成果は、これまで不明であったヒドロゲナーゼ酵素の触媒反応と触媒の分子構造との関係を解き明かすことで、次世代のエネルギー源である水素を効率よく利用する道を開きました。 本研究成果は、2020年6月11日(日本時間)にアメリカ学術雑誌「Science Advances」オンライン版で公開される予
名古屋大学の研究グループは2020年6月、水素を利用して火力発電所などの排ガスに含まれるCO2を回収する技術を開発したと発表した。従来手法より大幅な省エネな回収技術であることが特徴で、CO2を炭素化合物として再利用するカーボンリサイクルへの貢献が期待できるとしている。 名古屋大学の研究グループは2020年6月、水素を利用して火力発電所などの排ガスに含まれるCO2を回収する技術を開発したと発表した。従来手法より大幅な省エネな回収技術であることが特徴で、CO2を炭素化合物として再利用するカーボンリサイクルへの貢献が期待できるとしている。 従来のCO2回収・利用プロセスは、CO2、窒素、酸素などが混ざった排ガスからCO2のみを回収し、水素と混合することでCO2還元反応を行う。CO2の回収にはアミンなどの吸収液を利用している。だが、吸収液は40度程度でCO2を吸収し、100度超の温度で純CO2を再
<ドイツでは、再生可能エネルギー由来の電力で水素を生成する「グリーン水素」が新たな動力源として有望視されている ......> 「気候変動アクションプラン2050」のもと、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を目指すドイツでは、再生可能エネルギー由来の電力で水素を生成する「グリーン水素」が新たな動力源として有望視されている。 「水素技術の分野でドイツが世界ナンバーワンとなるための道筋を定める」 2020年6月6日に発表された経済対策においても、中長期施策として、水素技術の研究開発を含め、再生可能エネルギーへの転換に500億ユーロ(約6兆700億円)を投じることが示されている。 6月10日には「国家水素戦略」が承認された。ドイツ国内で水素由来の電力量の需要が2030年までに90〜110TWh(テラワット時)となると仮定し、水素を製造する電解槽の規模を5GW
東芝エネルギーシステムズ株式会社が「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」(東京都港区)向けに納入した自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」が、11日に開業予定の「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」の屋上において、この度、本格的に稼働を開始しました。 当社が「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」(東京都港区)向けに納入した自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」が、11日に開業予定の「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」の屋上において、この度、本格的に稼働を開始しました。本システムは、再生可能エネルギーと水素を活用して、電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムで、同タワーの一部へCO2フリーの電力を供給します。 今回納入する「H2One™」は、蓄電池、水素製造装置、水素貯蔵タンク、純水素燃料電池で構成されています。当社独自の水素エネルギーマネジメントシステム「H2E
■一充填走行距離約750kmのFCV「クラリティ フューエル セル」 2020年6月11日、ホンダは燃料電池車(FCV)の「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」を、従来の自治体や企業を中心としたリース販売に加えて、個人向けにもリースを展開しました。 ホンダは、日常の使い方や走りなどの各データの検証、水素ステーションの拡充状況とユーザーの使い勝手を踏まえた販売検討を進め、今回、個人向けに同燃料電池車のリース取り扱いを始めたそう。 一般向けにもリース販売を開始したホンダ・クラリティ フューエル セル 2019年12月19日に一部改良を受けた「クラリティ フューエル セル」は、一充填走行距離は約750kmで、EVよりも航続距離が長いのが特徴です。 全国的に見れば水素ステーションの数は少なく、営業時間が限られるケースがあるなどの課題があるものの、一回あたりの水素充填
水素で製鉄、50年めど実用化 「脱炭素宣言」に137社・団体 2020年06月08日19時10分 記者会見する経団連の中西宏明会長=8日午後、東京都千代田区 経団連は8日、二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを提唱する「チャレンジ・ゼロ」構想に、137社・団体が参加を表明したと正式発表した。メーカーから金融まで幅広い業種の参加企業は、技術革新を通じ「脱炭素社会」を目指すと宣言した上で、具体的な取り組み事例を経団連に報告する。産業部門では排出量の大きい鉄鋼業界が2050年をめどに、石炭を使わず水素を利用した製鉄技術を開発する目標を掲げた。 経団連の中西宏明会長は同日の記者会見で、脱炭素化について「経済界としてひとつの大きな動きに持っていきたい」と強調。政府と脱炭素化に向け必要な政策を協議していく考えだ。 鉄鋼業界では日本製鉄、JFEホールディングスなどが参加。水素活用をめぐっては、トヨタ自動
本当に地球環境に優しい、究極のクリーンカーは「燃料電池車」と「水素エンジン車」しか存在しない。 【こちらも】将来クルマは2極分化する ●EVに充電する電気の由来は? 昨今、EV(電気自動車)がもてはやされ、わざとらしく「ゼロエミッション」と、オーナメントを後部に取り付けた車も存在する。 東日本大震災以来、原子力発電の電力割合が約3割から数%へと極端に低下している現在は、火力発電が発電割合の約8割となり、発電所で生産される「製品」とも云うべき「電気」を製造(発電)する段階で、既に環境に影響を与えている 従って、「ゼロエミッション」と名乗りたかったら、常時「太陽光」か「風力」で発電した電気以外は「車載蓄電池の充電に使わない」ものでなければならない。つまり「電力会社からの電気を充電に使用しない」EVでない限りは、ゼロエミッションではあり得ない。 ●EVは長距離移動や大量輸送には向かない EVは乗
●究極のクリーンカー 本当に地球環境に優しい、究極のクリーンカーは「燃料電池車」と「水素エンジン車」しか存在しない。EV車は決してクリーンカーでは無い。 【こちらも】究極のクリーンカーその1 燃料電池車 近年EV車に注目が集まっている原因は、内燃機関技術の圧倒的な企業間格差がある。内燃機関が自動車の主流を行く限り、中国のレベルでは格差は大きくなるばかりだ。 燃焼理論を始めとする内燃機関の、長年蓄積された知識、経験、ノウハウがものをいう土俵では戦えないし、広い裾野が不可欠な部品工業の構築は難しい。そこで、「電動モーター」と「バッテリー」さえあれば新しい土俵で戦えると考えて、中国が熱心に推奨したのが原因だ。 しかし、「電気自動車」をなめてかかってはいけない。適当なモーターを持ってきて、どこかの携帯電話みたいに発火しない車載電池を搭載すればOKでは無い。 世界に名だたる某超高性能モーターは、世界
新型コロナウイルスの流行を機に、NTT東日本が開発し無償提供しているテレワークシステムが好評だ。自宅のパソコンから安全に職場のネットワークに入れるシステムで、利用者はすでに3万2千人を超えたが、驚くべきはこのシステムがわずか2週間で開発された点だ。携わったのは同社が4月にヘッドハンティングした登大遊(のぼりだいゆう)さん(35)。業界では名の知れた天才プログラマーだ。 「短期間で作ったシステムだが、大きな事故はない。今後のシステム開発にとって大きな価値になる」 そう語る登さんは、小学生でプログラミングを始め、高校時代にはプログラミングに関する著書を出版。筑波大在学中に開発した独自のVPN(仮想プライベートネットワーク)システムで平成19年に経済産業相表彰も受けた。今も同社に籍を置きつつ、筑波大准教授や自ら起業したソフトウエア会社の代表も務める。 国のサイバーセキュリティー研究の中核を担う独
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