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ブックマーク / gendai.media (43)

  • 「演算力」こそ「国力」なり! 日本が誇るスーパーコンピュータ「富岳」がAmazonと組んで「バーチャル化」される理由(西田 宗千佳)

    「演算力」こそ「国力」なり! 日が誇るスーパーコンピュータ「富岳」がAmazonと組んで「バーチャル化」される理由 国力=「演算力」 「演算力は国家の力」ーーずいぶん前からそんなことが言われるようになった。 日の演算能力の担い手の1つとして、神戸市・ポートアイランドの理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)に作られたのが、「富岳(ふがく)」と名付けられたスーパーコンピュータだ。2021年に運用を開始し、今も世界トップクラスの演算能力を誇る。 その富岳については現在、アマゾンのウェブインフラサービス部門であるアマゾン・ウェブサービス(AWS)と組んで、「バーチャル富岳」の開発が進んでいる。2023年12月1日からは、富岳で開発された創薬・材料開発用アプリケーションである「GENESIS」のサービス利用が可能になっている。 富岳は、日政府からの支援も受けて作られた、スーパーコンピュ

    「演算力」こそ「国力」なり! 日本が誇るスーパーコンピュータ「富岳」がAmazonと組んで「バーチャル化」される理由(西田 宗千佳)
  • 鉄柵に看守に制裁…まるで監獄! 明治時代の図書館は厳しすぎる規律が支配していた(学術文庫&選書メチエ編集部)

    で最初の官立図書館「書籍館」が開館したのが明治5年(1872年)8月1日。以後図書館の数も利用者の数も順調に伸ばすと思われましたが、明治10~20年代になると公立図書館は低迷、廃館が相次ぎます。 直接的には地方財政の逼迫が原因でしたが、そもそも図書館読書の有用性が社会的に認知されていなかったのでした。 しかしその後、日露戦争の勝利による一等国意識が読書の価値を(再)発見せしめると、図書館利用者数は明治40年までに延べ年間100万人規模に達し、明治末年までにその数は300万人を越えるまでになりました。 永嶺重敏氏による『読書国民の誕生――近代日の活字メディアと読書文化』には、誕生間もない図書館およびその利用者の初々しい実態が描かれています(以下断りのないかぎり、引用は同書から)。 図書館読書の訓練? そもそも明治時代の人たちは、図書館という新しく生まれた空間をどのように経験したので

    鉄柵に看守に制裁…まるで監獄! 明治時代の図書館は厳しすぎる規律が支配していた(学術文庫&選書メチエ編集部)
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    tk18 2023/12/22
    20231221//鉄柵に看守に制裁…まるで監獄! 明治時代の図書館は厳しすぎる規律が支配していた//
  • 日本人がじつは知らない…「知の巨人」は見ていた、東日本と西日本の「決定的な違い」(現代新書編集部)

    『忘れられた日人』で知られる民俗学者・宮常一とは何者だったのか。その民俗学の底流にある「思想」とは? 「宮の民俗学は、私たちの生活が『大きな歴史』に絡みとられようとしている現在、見直されるべき重要な仕事」だという民俗学者の畑中章宏氏による『今を生きる思想 宮常一 歴史は庶民がつくる』が2刷重版出来、話題となっている。 「小さな歴史」の束から見えるもの 日全国を歩き、人びとの話を聞いた宮常一。聞き集めた「小さな歴史」の束から見えてくるものとは——。 〈宮は日列島をすみずみまで歩き、多くの人びとから夥しい数の話を聞いた。民俗学はもちろん、人類学や社会学でもフィールドワークは調査研究の重要な手法だが、宮のそれはほかの調査者たちとどのように違うのか。宮は自身のフィールドワークをふまえてこんなふうに記している(「あるいて来た道」『民俗学への道』著作集版より要約)。 さまざまな差が

    日本人がじつは知らない…「知の巨人」は見ていた、東日本と西日本の「決定的な違い」(現代新書編集部)
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    tk18 2023/07/25
  • 「大井川『命の水』を守る」発言の嘘を見破った2人の静岡県議と「川勝知事が嘘を決して認められないワケ」(小林 一哉) @gendai_biz

    2023年を迎えたが、2022年に引き続き、「リニア静岡問題」解決はお先真っ暗の状態である。2018年夏から、静岡県とJR東海はリニア問題を解決するための議論を続けているが、何ら進展は見られない。 河川法の許可権限を盾に、川勝知事がさまざまな言い掛かりをつけ、リニア議論を妨害するからである。このままではリニア開業を大幅に遅らせた最大の責任者として、川勝知事の“悪名”が歴史にしっかりと刻まれることになるだろう。 前編記事『リニア工事延期を通して露呈した川勝知事と静岡県庁の「機能不全」…記者たちの追及やまず』で、2022年12月の記者会見で川勝知事が記者たちに厳しい追及をされた経緯について詳報した。後編では知事の嘘を追求する県議たちと知事のやりとりについて報じる。 JR東海に「責任転嫁」 2022年12月県議会で、桜井勝郎県議(無所属、島田市・大井川町選出)、野崎正蔵県議(自民党、磐田市選出)

    「大井川『命の水』を守る」発言の嘘を見破った2人の静岡県議と「川勝知事が嘘を決して認められないワケ」(小林 一哉) @gendai_biz
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    tk18 2023/01/09
    20230109//「大井川『命の水』を守る」発言の嘘を見破った2人の静岡県議と「川勝知事が嘘を決して認められないワケ」//
  • リニア工事延期を通して露呈した川勝知事と静岡県庁の「機能不全」…記者たちの追及やまず(小林 一哉) @gendai_biz

    知事と副知事の「い違い」 2023年を迎えたが、2022年に引き続き、「リニア静岡問題」解決はお先真っ暗の状態である。2018年夏から、静岡県とJR東海はリニア問題を解決するための議論を続けているが、何ら進展は見られない。 河川法の許可権限を盾に、川勝知事がさまざまな言い掛かりをつけ、リニア議論を妨害するからである。このままではリニア開業を大幅に遅らせた最大の責任者として、川勝知事の“悪名”が歴史にしっかりと刻まれることになるだろう。 2022年の最後となる12月27日の定例会見で、川勝知事は「『リニアは存亡の危機にある』という認識を持っている」などと報道各社に向かって、従来通りの挑発的な発言を行った。いくつかの地元テレビ局は川勝知事の挑発発言を鵜呑みにして、そのまま報道していた。 ところが、実際の会見では、川勝知事と森貴志副知事の主張のい違いが問題となり、緊迫したやり取りが続いていた

    リニア工事延期を通して露呈した川勝知事と静岡県庁の「機能不全」…記者たちの追及やまず(小林 一哉) @gendai_biz
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    tk18 2023/01/09
    20230109//リニア工事延期を通して露呈した川勝知事と静岡県庁の「機能不全」…記者たちの追及やまず//
  • 静岡県知事・川勝平太氏の「下品極まりない手口」…JR東海が「リニア問題」で困り果てている(小倉 健一) @gendai_biz

    リニア新幹線を巡る「攻防」 リニア新幹線建設を巡り、JR東海と川勝平太静岡県知事の対立が泥試合の様相を呈している。泥試合を仕掛けているのは、川勝知事だ。静岡県内における建設着工を防ぐために、ありとあらゆる難癖をつけて妨害を続けている。 2020年6月10日、JR東海の金子慎社長は(当初計画していた)2027年の開業について「ギリギリで難しい工程」と述べていた。あれから2年と半年が過ぎたが、静岡県との協議は一歩も前へ進んでいない。下手すると、2030年まで開業を後ろ倒ししなくてはいけない可能性がある。 一民間企業であるJR東海の事業を、権力者が徹底的に妨害する様は、徳川家康が豊臣秀頼・淀君にもつけた難癖に近い。もはやイジメだろう。経営体力のあるJR東海だから大人の対応をしているが、これが他のJRだったら万事休すとなっていてもおかしくない。徳川家康には、「自分の目の黒いうちに豊臣家を滅ぼしてお

    静岡県知事・川勝平太氏の「下品極まりない手口」…JR東海が「リニア問題」で困り果てている(小倉 健一) @gendai_biz
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    tk18 2023/01/04
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  • 水素が世界を制する―ポスト・ウクライナの地政学の読み解き方(赤木 昭夫) @gendai_biz

    歴史的転換=ツアイテンヴェンデ」 今はどういう時代か。 ドイツ首相のオラフ・ショルツは「時代転換(歴史的転換)」と宣言した。ロシアのガスプロムに建設させた天然ガス・パイプライン「ノルド・ストリーム2」の開業を認めず、ロシアと戦うウクライナには自走砲などの攻撃兵器も提供すると約束した。これまでのロシアとのニコニコ政策から、ドイツは180度の政策転換に踏み切ったのだ。 その影響はドイツだけにとどまらない。あっという間に世界全体が巻き込まれ、「時代転換」に見舞われ、今や重大な選択を迫られつつあると認識すべきだろう。 「歴史的転換(ツアイテンヴェンデ)」は言い古されてきたが、流行語の「エネルギー転換(エネルギーヴェンデ)」と語呂が合うので復活した。それを踏まえてショルツは、2月27日にドイツ議会で、また、5月26日にスイスで開かれた世界経済フォーラムでも、この表現を使った。あえて彼が繰り返し使う

    水素が世界を制する―ポスト・ウクライナの地政学の読み解き方(赤木 昭夫) @gendai_biz
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    tk18 2022/06/25
    20220620//水素が世界を制する―ポスト・ウクライナの地政学の読み解き方//
  • メディアは報じない…脱炭素の切り札「水素」が、世界経済に与える「スゴいインパクト」(加谷 珪一) @gendai_biz

    このところ脱炭素に関する議論が活発になっており、「水素」の活用がメディアで取り上げられるケースも増えている。だが、水素については多くの誤解があり、誤った解釈をしている記事も多い。 脱炭素シフトに水素が重要な役割を果たすのは事実だが、水素というのは再生可能エネルギーや原子力など二酸化炭素を排出しないエネルギー源とセットにすべきものであり、水素そのものが脱炭素問題を解決するわけではない。この事実をしっかり抑えておかないと、適切な水素活用を阻害する可能性もある。 水素単体では脱炭素問題を解決することはできない 学校の理科で習ったと思うが、水素の原子番号は1番であり、もっとも軽い元素である。水素の元素記号はHなので、水素を酸化(燃焼)させるとH2O(水)になる。つまり、水素は燃やしても水しか生成しないので、水素単体で見ればクリーンなエネルギー源と考えてよい。 水素はもっとも存在量が多い元素でもある

    メディアは報じない…脱炭素の切り札「水素」が、世界経済に与える「スゴいインパクト」(加谷 珪一) @gendai_biz
    tk18
    tk18 2021/05/15
    20210512//メディアは報じない…脱炭素の切り札「水素」が、世界経済に与える「スゴいインパクト」//
  • もう「ムダな研究」とは言わせない…脱炭素社会では「水素エネルギー」が大活躍する(町田 徹) @moneygendai

    注目すべき4つのポイント 脱炭素を支える基幹産業として、改めて水素ビジネスが脚光を浴びる気配が濃厚になってきた。背景にあるのは、遅ればせながら、菅義偉政権が昨年、「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」と宣言し、そのロードマップの策定などに着手したことである。 すっかり米国勢や中国勢に後れを取ってしまったDX(デジタル・トランスフォーメーション)主導の第4次産業革命とは違い、カーボンニュートラルの分野では、まだGAFAMやBATのような圧倒的なプラットフォーマーは存在しない。 それだけに、カーボンニュートラルは、日企業が競争力を獲得してエネルギー面からの第5次産業革命というべき大きな潮流を作り出し、リードすることも十分に可能なフロンティアだ。 コラムの2021年の第1回目に当たる今回は、水素ビジネスを巡る最前線の成長政策作りや経営戦略の動向と課題をレポートしてみよう。 なぜ今

    もう「ムダな研究」とは言わせない…脱炭素社会では「水素エネルギー」が大活躍する(町田 徹) @moneygendai
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    tk18 2021/01/09
    20210105//もう「ムダな研究」とは言わせない…脱炭素社会では「水素エネルギー」が大活躍する//
  • イギリスで日本の「カツカレー」が“国民食”になっている驚きの理由(江國 まゆ) @moneygendai

    ブームが止まらない 「イギリス人はカツカレーに夢中!」 そんな情報が先日、英国のオンライン・ニュースで流れ、日でも注目されたようだ。カツカレーを含めて、日人気はここ30年の間に、徐々にイギリス国内で定着してきた。 第一の波は、1992年にロンドンで創業したカジュアル店「Wagamama」の急速なチェーン展開だ。ポップですっきりとしたデザイン、おしゃれなストリートフード風のメニューが若い層に俄然アピールし、瞬く間に人気者に。 続いて1990年代後半に誕生したのが回転寿司の「YO! Sushi」。回転寿司をイギリスに初導入して全国展開したことで「ポップで近未来的な日」のイメージが広まることになった。 Wagamama以前の日と言えば、伝統色の強い独立店が、駐在員や日文化好きをターゲットにしていた程度である。日文化を知らないイギリス全土のマス層に、日の輪郭が届き始め

    イギリスで日本の「カツカレー」が“国民食”になっている驚きの理由(江國 まゆ) @moneygendai
  • 土井善晴はどうして「家の中の多様性」を大切にするのか(中原 一歩) @gendai_biz

    【前編】はこちら 朝に「赤福」べたら何があかんの? かつて土井が投稿したツイートが物議を醸したことがあった。 それは何気ない土井の朝の献立だった。伊勢名物のあの「赤福」にワカメのお味噌汁——。 いただいた赤福のあさごはん。 こんでええやん。 pic.twitter.com/e1mc4yfuIm — 土井善晴 (@doiyoshiharu) September 3, 2018 この奇想天外な組み合わせに「それは違うやろ」とネット民が物言いをつけたのだ。 「正しい日の朝ではない」「栄養が偏っている」「健康に悪そう」 この「朝に赤福はふさわしいのか」論争は、多くのユーザーを巻き込んで反響が広がった。 しかし、当の土井はどこ吹く風で、ユーモアを交えこう切り返した。 「何言うてんねん。 石頭やなー(笑)」 そして、こうしめくくった。 「どうぞ、家の中の多様性を認めてください」 この「家の

    土井善晴はどうして「家の中の多様性」を大切にするのか(中原 一歩) @gendai_biz
  • 関東人は大阪を知らない!東京と違う大阪のデフォルトとは?(神里 達博)

    私は7歳から、ずっと関東に暮らしてきた。親戚もほとんどが首都圏在住で、関西にはまるで縁がなかった。そんな私が40を過ぎて大阪に赴任することになり、当初はかなり戸惑った。 そもそも純粋な関東の人間は、関西のことをよく知らない。いや、知らないことを、知らない。特に「大阪」は穴場だと思う。 東京の人間は、種々の「謀略」により、「京都を消費したい」という欲望にしばしば突き動かされる。しかし大阪への関心は、京都に比べるとかなり薄いと思う。そういうこともあり、関西に縁がない人間の「大阪のイメージ」は、一般に乏しい。 私の場合は特に酷く、「通天閣」「道頓堀のグリコ」そして「吉」で終わっていた。実のところ今だって、大阪について知っていることは非常に少ないと思う。たぶん、旅行者に毛が生えた程度だろう。 しかしそれでも、私にとっての大阪は、想定外に刺激的だった。少し、エピソードを述べたい。 まず、大阪に来て

    関東人は大阪を知らない!東京と違う大阪のデフォルトとは?(神里 達博)
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    tk18 2019/09/24
  • 京急踏切事故、鉄道運転士と技術者が語る「メディア報道への不信感」(川辺 謙一) @gendai_biz

    「運転歴」を報じることの妥当性 今月5日、京急線の神奈川新町駅近くの踏切で、トラックと列車が衝突する事故が発生した。この事故については、すでに各メディアが大きく報じているので、ご存知の方も多いだろう。 事故の詳細は、現在調査中だ。もちろん、トラックが踏切で停車したままになったことが主因であることは疑いないのだが、トラックがこの踏切を通ることになった理由や、列車と衝突するに至った原因などは、まだわかっていない。 とはいえ、電車と日々向き合っている人は、現時点でもこの事故や、事故原因についての報道に関して、いろいろと思うことがあるはずだ。そこで今回は、大手鉄道会社に所属する電車の運転士と、鉄道車両メーカーに所属する電車の設計技術者に、現時点での見解を聞いてみた。二人とも勤続年数20年以上のベテラン社員だ。 まず、この事故についてどう思うか聞いてみたところ、運転士は「鉄道会社としてあってはなら

    京急踏切事故、鉄道運転士と技術者が語る「メディア報道への不信感」(川辺 謙一) @gendai_biz
  • こうして阪急電鉄はつくられた!小林一三かく語りき(講談社学術文庫)

    いまなお名経営者として注目される小林一三の自伝『逸翁自叙伝』、「チラ読み」4回目は、ついに箕面有馬電気軌道の設立が語られます。やがて阪急電鉄へと発展してゆくこの会社が作られたのは、とんでもない綱渡りの末のことだった! 失敗したら責任は取る。が、なるべく軽くすましたい。 4.箕面電車の設立 箕有電鉄創立事務を、阪鶴鉄道重役すなわち発起人諸氏の手許から、私が全部引受けるという契約書の調印が、四十年六月三十日実行されると、まず第一に考えたことは、創立事務費を大節約するには、どうすればよいかという事である。 会社の設立がうまくゆけば文句はないが、万一設立不可能、解散というがごとき場合にならないとも限らない。当時の情勢は、経済界混迷の幕明きでその前途は悲観あるのみであったから、土居通夫氏のごとき、大阪における第一人者の顔触れをもってしても、傍若無人のあの契約書に調印せざるを得ないのを見ても判る。 設

    こうして阪急電鉄はつくられた!小林一三かく語りき(講談社学術文庫)
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    tk18 2019/07/29
    速水太郎・南清・村上享一
  • 「浪花の全身作曲家」キダ・タローが明かす数奇な人生(田崎 健太) @gendai_biz

    芸に身をささげたレジェンドたちの生き様を描き続けるノンフィクションライターの田崎健太氏が、「いま、どうしても話が聞きたい」と会いに行ったのが、浪花のモーツアルトと呼ばれ、数多くの名曲を輩出してきたキダ・タロー氏だ。ほとんど記録に残されてこなかった氏の数奇な人生を振り返る――。 会いたくてたまらなくなった キダ・タローは不思議な存在である。 〝浪花のモーツアルト〟という人をったキャッチフレーズにより作曲家らしい、という認識はあるにしても、関西文化圏以外では、彼が何者であるのかを把握している人間は限られる。 それでも、ほとんどの人は彼が作曲した音楽を一度は耳にしたことがあるはずだ。 例えば――。 日清品の〈あらよ、出前一丁♪〉、大阪のランドマークである『かに道楽』の〈獲れ、獲れ、ぴち、ぴち、かに料理♪〉、あるいはよみうりテレビの〈2時のワイドショー〉、朝日放送の〈プロポーズ大作戦〉のテーマ

    「浪花の全身作曲家」キダ・タローが明かす数奇な人生(田崎 健太) @gendai_biz
  • 部品バラバラ、超小型モーター…時計の歴史を変えた「仰天の工夫」(織田 一朗) | ブルーバックス | 講談社(1/3)

    50年前の技術者の挑戦 世界のスタンダードを変えることは大変なことです。 パソコンのスタンダードを築いたマイクロソフト、テレビの使い方を変えた液晶など色々な存在がその「大変なこと」をなしとげてきましたが、世界の時計の潮流に革命を起こしたのは、日技術だったという事実をご存知でしょうか。 近年、世界の時計の主流となっているクオーツウオッチ(腕時計)は、電池から供給される電力を使って水晶振動子を振動させ、それによって得られる正確な振動数を時間の信号源にして、時計の精度をコントロールしています。従来の機械式時計よりも30~100倍も高い精度を得ることができます。 据え置き型の「クオーツクロック」は、1950年代後半からつくられていましたが、当時の大きさは大型の冷蔵庫ほどもあったのです。 腕時計にするためには、体積を1万分の1に縮小する必要がありました。また、電池で作動させるための省エネ化など、

    部品バラバラ、超小型モーター…時計の歴史を変えた「仰天の工夫」(織田 一朗) | ブルーバックス | 講談社(1/3)
  • なぜNHK「まんぷく」は、安藤百福の“台湾ルーツ”を隠したのか(野嶋 剛) @gendai_biz

    日清品創業者の安藤百福(1910-2007)と、その・仁子をモデルにしたNHK連続テレビ小説「まんぷく」が好調だ。視聴率は放送開始1ヶ月以上を経ても、20%超をキープする。インスタントラーメンという国民への視聴者の関心の高さを感じさせるが、物語には、一切触れられていないことがある。 それは安藤百福が台湾出身者であるという来歴である。なぜ台湾というルーツが消されたのか。安藤とはいかなる人物だったのか。『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』著者の野嶋剛氏が台湾の故郷への現地取材を行うと意外な事実が次々と明らかになった。 国籍と即席麺 放送が始まったのが今年10月。私もほとんど欠かさず見ており、戦前戦後の厳しい社会環境でたくましく支え合う2人の夫婦愛に時には心を揺さぶられ、時にはハラハラしながら引き込まれている。現在までの視聴率もなかなか好調なようである。 このドラマでは、安藤は日人として描

    なぜNHK「まんぷく」は、安藤百福の“台湾ルーツ”を隠したのか(野嶋 剛) @gendai_biz
  • できる人は無意識に「説明力」を使っている!(海保 博之)

    数ある情報のなかで、自分が発信したものがどれだけ届いているのか。 実際に読んで聞いてもらっても、相手の心にどれだけ届くのか。 心理学者の海保博之さんに、伝えるために理解するべき「説明力」についておしえてもらいました。 表現することが苦手な、日人の文化 表現文化についてまずは一言。 次のようなまくら言葉を耳にしたことはないであろうか。 卑近な例で恐縮ですが、・・・・・(具体例を使う) たとえで恐縮ですが、・・・・・・(比喩を使う) 独断と偏見で恐縮ですが、・・・・(自分なりの思いを言う) いきなり結論で恐縮ですが、・・・(大事なことを先に言う) いずれも、説明効果を高めるためには必須といってもよい趣向なのだが、どういうわけか、日人はそんな趣向を使うときに恐縮してしまう。 多分「わかりやすく話さなくとも、聡明なあなたならおわかりだと思いますが、念のため」ということであろうが、そんなまくら言

    できる人は無意識に「説明力」を使っている!(海保 博之)
  • 『ブラタモリ』が僕らの「知的興奮」をくすぐる理由(山崎 晴雄)

    私と共著者の久保は多くの方の協力を得て今年の1月中旬に『日列島100万年史』を上梓した。講談社ブルーバックスの2000番という記念すべきときにこのを出していただいたことに大変感謝している。 おかげで、売れ行きも好調で5万部を突破し、今も増刷が重ねられている。けれど、著者である私自身、正直このがこんなに売れる、つまり多くの方に興味を持っていただけるとは思っていなかったのだ。 このは、◯◯年前にどこで何が起きたというような日列島の地史を経時的に述べたものではない。現在人々が日常目にする地表の凸凹、つまり地形が、どのような要因で、そして、どのような歴史を経て形成されてきたのかを、各地のトピックとして述べたものである。 これは学問の分野では地理学と地質学の中間に当たる地形学の中の地形発達史と呼ばれるもので、日でこれを仕事としている人の数は極めて少ない地味な分野だ。 ブラタモリで「地」を

    『ブラタモリ』が僕らの「知的興奮」をくすぐる理由(山崎 晴雄)
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    tk18 2017/05/28
  • 『シン・ゴジラ』に覚えた“違和感”の正体〜繰り返し発露する日本人の「儚い願望」(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    文/辻田真佐憲(近現代史研究者) バブル時代とゴジラ映画 経済大国日は、21世紀にその財力で赤字国の領土を買いあさり、22世紀に世界最大の面積を誇る大国になり、23世紀に唯一の超大国として世界に君臨するにいたる。この事態を憂慮した未来人の一部は、タイムマシンを使って20世紀末の日に怪獣を送り込み、日を徹底的に破壊して、歴史を改変しようと試みる――。 これは、1991年12月に公開された『ゴジラ対キングギドラ』(大森一樹監督)のストーリーである。衰退する一方の現代日では、このストーリーはいまやまったく現実味のないものになってしまった。 しかし、この脚が書かれたころの日では、必ずしもそうではなかった。 当時の日はバブル景気の真っ直中であり、世界中の企業を買いあさるなど、まさに我が世の春を謳歌していた。いわゆる「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代だ。それゆえ、日がこのまま世界を

    『シン・ゴジラ』に覚えた“違和感”の正体〜繰り返し発露する日本人の「儚い願望」(辻田 真佐憲) @gendai_biz