1 石油・天然ガスレビュー アナリシス 石油化学産業の発展と今後の展開 ~急速に増大かつ多様化する石油化学産業の原料と製品の機能~ (1) 石油産業と石油化学産業の規模 ともに装置産業とも言われる石油産業と石油化学産業 の規模を比較するために、初めに代表的な装置規模と処 理能力を比較してみよう。 表1に世界の国・地域別の石油精製産業の規模を精製 能力および精製処理量で示した。 米国では1,862万bpd (9 億7,300万t/y)の処理能力があり、全世界では9,743万 bpd(50億9,000万t/y)の原油精製能力がある。日本の 精製能力は米国の1/5程度である。 表2、表3には、世界および日本の上位製油所と精製 能力を示した。単一の製油所では、 インド ・ ジャムナガー 製油所が世界最大で124万bpd (6,476万t/y) 、国内では JXエネルギー水島が最大で38万bpd (