内外連携、全方位・長期プロ 「量子分野で次のコンピューティングの大きな世界を作るために投資を続ける」。富士通のヴィヴェック・マハジャン副社長は、このほど川崎市で開いた量子関連の自社イベント「富士通クアンタム・デー」で、量子分野への技術開発に全方位で長期的に取り組む姿勢を示した。さらに富士通テクノロジーパーク(川崎市中原区)内で建設中の新たな研究施設「量子棟」についてもあらためて言及し、今秋には完成、公開する計画が順調に進んでいることを強調した。(編集委員・斉藤実) 自社イベントでは理化学研究所と共同開発している超電導方式の量子コンピューターの国産機についても触れ、開発ロードマップ(工程表)に沿って、現行の128量子ビット機の拡張版となる256量子ビット機を間もなく公開することも示唆した。 建設中の量子棟は2階建て、延べ床面積が約1000平方メートル。完成後に設置するのは256量子ビット機の
