全国で相次ぐ強盗事件を巡り、通信アプリ上で「ルフィ」と名乗る指示役の存在が浮上した。捜査関係者への取材で分かった。指示役は、交流サイト(SNS)で実行犯を募集。一定期間が過ぎると履歴が消去される「テレグラム」や通信が常に暗号化される「シグナル」という通信アプリを使って手口を指示していたことも確認された。強奪した金品に応じ「報酬」を分配する仕組みも明らかとなった。 ルフィと呼ばれる指示役の関与が疑われるのは、狛江事件と中野事件のほか、昨年10月の東京都稲城市の強盗事件、昨年11月の山口県岩国市の強盗未遂事件、昨年12月の広島市西区の強盗殺人未遂事件の少なくとも5事件。中野事件で逮捕された永田陸人容疑者もテレグラムを使用し、ルフィとやりとりしていたとみられる。中野事件で逮捕された別の男もSNSを通じ、高収入をうたう闇バイトから関与。計7人の中野事件の実行メンバー間の面識について「知らない」とも