2002年1月11日から2011年8月19日までマネックスメールに連載した マネックス・ユニバーシティ代表取締役(※連載当時)内藤忍の資産設計コラム。(現在は更新しておりません) ちょうど1年前に米国ETFについてこのコラムで取り上げました。 外貨運用の新しい流れに乗り遅れるな http://www2.monex.co.jp/monex_blog/archives/007786.html あれから1年、取材を受けたAERAの臨時増刊「AERAマネー」の特集を見て驚きました。マネックス証券が米国のETFの取り扱いを6月2日から開始する予定だと書いてあったからです(37ページです)。マネックス証券からは正式発表はありませんが、AERAの情報を信じて、今回は勝手に海外ETFの話を進めてみたいと思います。 AERAマネー「今日からはじめる投資」 http://www.monexuniv.co.jp
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昨日から、「isologue(イソログ)」さんこと磯崎哲也さんとの対談掲載が始まりました。全体で 9回の掲載です↓ Business Media 誠:ちきりん×磯崎哲也のマジメにおちゃらける:え、水商売を? ちきりんさんの正体に迫る (1/4) 対談前半では“レトロおちゃらけた写真”が目を惹きますが、大事なのは後半、磯崎さんの新著「起業のファイナンス」が話題になってるところです。 企業財務や資本政策について基礎知識が学べるので、ファイナンスをよく知らない人にはもちろん役立ちますが、この本のポイントは寧ろタイトルの前半「起業の」のところにあります。財務の本というより起業についての本なんです。 各章は資本政策とか財務諸表の意味などファイナンスの各面についての説明なのですが、全体を通して読むと、「ファイナンス面から見れば、起業ってのは何なのか?」ということがよくわかります。 起業を語る時っていろ
持ち家と並ぶ、サラリーマン人生の「2大出費」がマイカーだ。車の維持コストが家計に重い負担をかけていると指摘するのは、「家計の見直し相談センター」の藤川太氏(ファイナンシャルプランナー)だ。 「まず、年間の維持費がバカになりません。そのうえ、住宅とは違って6年ほどで次々に買い替えていくものなので、高価な車種に乗っていなくても、マイカーにかかる費用は生涯で3000万円を超える。つまり家が一軒建つほどの出費になる、とんでもない“カネ食い虫”なのです」 平均的なマイカー(200万円)を購入した場合、年間のコストはいくらなのか。藤川氏に算出してもらった。 車体の費用200万円を、60回払いのローンで払うとすると、月々3万5000円で年間42万円。駐車場代は月1万円として年間12万円(ただし、都心部なら月3万円は下らない)。これらに加え、車検代(1年あたり7万5000円)、保険料(5万円)や自動
最近よく聞かれるので。以下、インターネットベンチャーに限っての話です。 会社をアメリカで登記する・・・・か日本の投資家を囲い込んである 前もこんなのとかこんなのを書きましたが、海外で登記された企業に投資するのはハードル高し。アメリカの、それもデラウェア州で登記されてるのが望ましいです。 (映画、The Social Networkで、Facebookが最初Floridaで登記されてたのをDelawareに移す、、、というシーンがありましたな。) とはいえ、先日シリコンバレーの有力スーパーエンジェルであるところの500 Startupsから投資を受けたAqushは日本の会社。なので、日本の会社であっても絶対NGではないわけですが、でも、500 StartupをやってるDave McClure本人に 「日本の会社でも投資する?」 とAqushの投資の後に確認したところ、 「日本国内のメジャーの
1.利回り 利回りは、投資期間に得られた収益を投資元本で割った比率です。投資元本に対してどれだけの収益が得られたかという投資効率を判断することができます。利回りは、投資を行う際の重要な尺度です。 利回りの計算には、単利と複利という2つの異なる計算方法が使われています。債券の利回りにも、商品によって単利と複利の両方の利回りが使われています。 単位の異なる物差しで計算した利回りで投資の判断を行うと、誤った判断を下してしまいます。そのため、利回りを考える場合には、その計算ベースが何であるかを理解しておくことが重要になります。 ≪単利≫ 単利は、投資元本を変えないで利回りを計算する方法です。投資元本にのみ利子がつきます。 銀行に100万円を預金したとき、単利で10%の利子がつくとすると、1年目も2年目も10万円の利息がつきます。利回りは、100×0.1=10と計算されます。元本の100万円は、1年
レバレッジ効果により資産が3000万円増えローン負債も3000万円増えた結果、家計のBSは大きくなります。 会社の場合だと、基本的に設備投資による資産増加は、それに見合う投資効果(キャッシュフローの増加)を見込んで行われます。借金して設備投資する場合は、それによる利払い費用と増加収益等を事前に天秤にかけて検討しています。まあ、当然のことですね。 一般家計の場合はどうでしょう。上図の通りローンを組んで家を買ったのだから会計上の資産と負債は増えます。しかし、持ち家は基本的にキャッシュフローを生み出さないうえに、金利負担、維持管理費、固定資産税といったコストが大きな負担となります。 また、持ち家の資産価値も怪しいです。建物は税法上の減価償却の耐用年数に従えば20〜40年程度で資産価値はゼロになります。手入れをきちんと行っていれば実際にはゼロにはならないかもしれませんが、中古住宅市場が発達して
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日本の財務省やマスコミ、評論家、それに政治家などは、好んで「国の借金」という用語を使用する。その割に、彼らはバランスシート(貸借対照表)について全く理解していないわけだから、実際、困ったものである。 借金とは「人から借り入れた財産」を意味し、バランスシートの負債項目に計上されるべきものだ。「国の借金! 国の借金!」などと騒ぎ立てるのであれば、常識としてバランスシートについて理解していなければならないはずだが、現実はどうも違うようだ。 誰かの負債は、誰かの資産 今回は、まずは2つの「原則」をご紹介したい。 1つ目は「この世の誰も覆せない絶対原則」。資産と負債の関係についてである。 ◆原則1:誰かの負債は、誰かの資産。誰かの資産は、誰かの負債 誰かがお金を借りているのであれば、誰かが貸している。誰かが貸してくれない限り、誰もお金を借りることはできない。当たり前である。 ところが、マスコミなどで
ギリシャ政府の負債の7割は IV に当たり、日本政府発行の国債の95%が I である。さらに日本政府の場合、外国人が保有する国債についても II に該当する。すなわち日本の場合、過去に発行した国債の、ほぼ100%が日本円建てなのである。 ちなみに、アメリカ政府の負債はIとIIが半分ずつで、2001年に破綻したアルゼンチン政府の負債の多くは III であった。 債権者が国内投資家だろうが、あるいは海外投資家だろうが、国債が自国通貨建てである限り、現在のギリシャが陥っているような「政府のデフォルト(債務不履行)」の危機は生じ得ない。政府の資金調達、すなわち国債発行時の金利水準が上がっていけば、中央政府が国債を買い取る(=買いオペレーション)ことで、金利を抑制すれば済むだけの話なのだ。 ギリシャ式財政破綻は「ユーロ加盟国」しかない ところが、ギリシャのように共通通貨建て(あるいはアルゼンチンのよ
日本は今こそ国債を「増発」すべきだ――。こう言ったら暴論に聞こえるだろうか。 しかし、よく考えてみてほしい。今、日本経済の最大の問題は「満足に成長できていない」ことであり、資金を潤沢に使いたくなるような産業が生まれ、そして育っていないことなのである。ここで「借金を返そう」などと号令をかけ、萎縮の道をたどるのは自殺行為に等しい。 日本が取るべき解は正反対のところにある。世界でも最低水準の長期金利を最大限活用して国債を増発し、成長分野に注ぎ込む。そして、日本が持つ潜在力に火を付ける。 暴論と思われても結構。ぜひ、この連載を読んでみてほしい。「日本の財政が危ない」というイメージにとらわれず、正しい「数値データ」に基づく議論をしようではないか。 なぜ、日本国債の金利はこれほどまでに低いのか? 2010年7月21日時点で、日本の新規発行10年物国債金利の利回りは、わずかに1.1%。もちろん、長期金利
無駄な支出を減らすには、何にどれほど使っているかを把握することが不可欠です。 そして、家計の収支改善は継続することで効果が増すのです。私は、これを無理なく、楽しく継続するにはどうしたら良いかを数年前から模索し続け、その手法は徐々に進化して今に至っています。 私は収支管理を行うのに有料ソフトを使うのがなんとなく嫌だったので「無料」にこだわっています。具体的な方法を以下で紹介します。 支出には、現金によるものと口座引落としやカードによるものとがあります。私は現金支出についてはGoogle Docs、現金以外の支出や資産管理はMoneyLookを活用しています。 まず、現金支出の管理から話を進めていきます。 現金支出:Google Docs&iPhoneを使う 一言でいうと、Google Docsを使って支出管理ツールを作成し、日々入力するだけです。作成方法は携帯とGoogle Doc
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2010年06月17日12:00 カテゴリ書評/画評/品評Love 勝間和代を目指さないあなたたちへ - 書評 - 夫婦で年収600万円をめざす!二人で時代を生き抜くお金管理術 著者と出版社よりそれぞれ献本御礼。 夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術 花輪陽子 通常であれば一冊余計と思うところであるが、本書に限って言えば妻と私それぞれに献本いただいたとうれしく解釈できた。 これこそ真の意味での「勝間和代を目指さない」生き方にして、勝間和代に出来なかった生き方。 苦しい時代も二人で働けばリスク半分、チャンス二倍 それを知る、あるいは思い出すためだけでも、本書は解である(誤字にあらず)。 本書「夫婦で年収600万円をめざす!二人で時代を生き抜くお金管理術」のキモは、「600万円」でも「時代を生き抜く」でも「お金管理術」でもなく、「二人」で、である。 これが、ありそうで
Photo by Jezz 人生、何事においてもできれば手抜きしたいですよね。手抜きをするための努力は惜しまない、ライフハック大好きFP山崎(twitter: @yam_syun )です。今回はお金の専門家であるFPとして、資産運用でどこまで手抜きが可能かを考えてみたいと思います。 資産運用というと、毎日ニュースを見たり、株価をチェックしなければいけないとか、売り買いの指示をいろいろ出さなければいけないとか、とにかく面倒で大変、というイメージがあると思います。会社で仕事中にもトイレに抜け出し、個室から携帯で証券会社に何度もアクセスする人もいるようです。 しかし、これでは仕事がはかどりませんし、毎日何時間も時間を取られるようでは長続きするかどうか疑問です。最悪の場合、運用も冴えず、仕事の評価も下がるかもしれません。少なくとも私は面倒で続けられないだろうと思います。どんなに有意義な行いであって
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