「お目当てのぬいぐるみが欲しいのに、うまくつかめなかった。もう1回!」と熱くなって、機械に100円を投入する――。クレーンゲーム機で遊んでいて、このような経験をしたことがある人も多いのでは。 クレーンゲーム機はアミューズメント施設の看板ゲーム機としてどーんと設置されていることが多いが、クレーンゲーム機という呼び方よりも、「UFOキャッチャー」という製品名のほうが馴染みがあるのかもしれない。そのUFOキャッチャー……登場してから30年以上も経つのに、なぜいまでも多くの人に支持されているのか。その秘密をご紹介する前に、歴史を簡単に振り返ってみる。 クレーンゲーム機は1960年半ばに海外から輸入された。それをきっかけに国内メーカーが続々とこの市場に参入し、セガも1965年に「スキルディガ」というクレーンゲーム機を発売。当時のモノは、筐体を上からのぞき込みながら景品を取るといった形だった。カプセル