(C)東村アキコ・講談社/海月姫製作委員会 オタクであることを隠さずに生きたい。そう思っている人は多いのではないだろうか。 地味な服を選び、仲間とどこかに集まり、忍者のように素顔を隠して生きる。それが一般的なオタクのイメージだ。それにコンプレックスを抱くのはオタク男子に限った話ではない。女子にもオタクはいる。むしろ最近は女子の方が強力かもしれない。アニメのミュージカルに通い詰める女性もいれば、武将に萌える「歴女(レキジョ)」と呼ばれる女性もいる。インターネットで男性の「歌い手」が人気を集めているのもそのひとつだろう。 そんな女子目線で、オタクの生態をかわいらしく描いたアニメがある。東山アキコさんのコミックが原作の「海月姫」(くらげひめ)だ。世間との温度差に悩む女子たちが絶妙に「痛くない」バランスで描かれ、共感を呼んだ。いわゆる「あるあるネタ」が、ここまでオタク心をつかんだのはなぜなのか?