クレーン車につり上げられ、引き込み線に据え付けられるSL。手前が転車台=北海道標津町で2017年8月6日、本間浩昭撮影 北海道標津町に残る旧国鉄標津線の「鉄道遺産」を観光振興に生かそう。地元有志が町公民館前広場にあるC11型蒸気機関車(SL)を、根室標津駅跡地の引き込み線まで移動させた。鉄道マニアで町立標津中3年の和田真澄さん(14)も協力。駅跡地には機関車を人力で方向転換させた転車台が残っており、10月8日にSLを実際に乗せて回転させるイベントを開く。【本間浩昭】 根室標津駅は1937(昭和12)年に全線開通した標津線の終着駅。「国後島の見える駅」として知られたが、89年4月の廃線で駅舎も取り壊された。転車台は残され、かつて使用されたSL「C11-224」が約200メートル離れた町公民館広場に展示されていた。