ブックマーク / pmazzarino.blog.fc2.com (13)

  • 『セクシー田中さん』の原作改変問題の検討と改善案反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。遅ればせながら、日テレと小学館から公表された『セクシー田中さん』ドラマ化の経緯についての報告書を読みました。 全体的な印象をいいますと、日テレのほうが詳細ですし(総文字数だと小学館版は日テレ版の3分の2くらい)、自分たちにとって有利なことも不利なことも併記しようとする姿勢が見られます。日テレ版を読んだあとに小学館版を読むと、小学館のほうは原作者と担当社員に不利なことをなるべく書かないよう配慮してるような印象を受けます。 ネット上では日テレのほうを強く批判する声が多いようですが、批判されることを覚悟の上で自分たちに不利になる証言も載せたのだから、当然の反応でしょう。報告書とは来、事実関係をあきらかにするために作られるものだから、それでいいんです。保身のために、何も批判できないようなあいまいな文言の報告書でお茶を濁すようなマネをしなかっただけでも評価す

    toraba
    toraba 2024/07/01
    著作人格権を「ワガママ」扱いし、原作改変されたそれまでの脚本の尻拭いを「ラスト2話は芦原さんが書いた完全にシロウトレベルの脚本がそのまま映像化され、ぐだぐだな結果に終わった」扱いって偏りすぎだろ・・・
  • トロッコ問題のバカらしさを、頭の悪いひとにもわかるように解説します反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。『教職研修』1月号掲載の連載記事で、トロッコ問題の問題点を指摘しました。ことの経緯は、ある小中学校で、授業を担当したスクールカウンセラーがいわゆるトロッコ問題を取りあげたところ、親から苦情が来て、学校側が謝罪したというもの。 ネットを見ますと、トロッコ問題そのもののバカバカしさに気づかない論理思考力欠乏症のひとたちが、苦情をいった親をモンペと決めつけたり、謝罪した学校の態度を批判したりと、お粗末な感情論ばかり。そんなひとたちのために、トロッコ問題のどこがヘンなのか、解説します。 まずは、トロッコ問題をご存じないかたのために説明を。手書きのきたない絵ですいません。ブレーキが壊れたトロッコが暴走し、こちらに向かってきます。線路の先には5人の作業員がいて、このままだと轢かれて死にます。あなたが手動でポイントを切り替えればトロッコの進路を変えられますが、そち

    toraba
    toraba 2019/12/24
  • ジャズファン目線からの日野事件反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。しつこいようですが、日野さんの暴行事件について、ここ数日ずっと考えてました。情緒ウィルスに冒された人々が歪んだ論理をばらまくことを、私は許せないので。事件そのものも不愉快ですが、世間の反応がもっと気持ち悪い。なんとかこの得体のしれない気持ち悪さの正体を暴きたい。私は思考をあきらめません。 今回は、ジャズファンとしての目線から、事件質と世間の反応の気持ち悪さについて考えました。 題の前に、松人志さんがテレビで、体罰はむかしは当たり前だったのに、いまはなぜありえないのかわからないといったことにお答えします。松さんは誤解してますが、むかしもいまも体罰は違法です。むかしは順法意識が薄い人が多かったので、平気でルールを破っていたというだけのこと。 明治以降、日の法律で体罰が認められたことは一度もありません。法治国家では原則的にすべての暴力は違法とさ

    toraba
    toraba 2017/09/07
  • 勝手に自民党再生案反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。それにつけても都議選ですよ。私はそもそも、既得権の味方をして威張りくさってるオヤジ政治家が大嫌いなんで、そういう連中が何人か失業者になればいいなあ、とか思ってたら、これほどすがすがしいまでに一掃されるとはねえ。 ひとつあきらかになったのは、これまで報じられてきた自民や安倍政権の高い支持率は、浮動票によるものだったという事実です。公明や共産が少数のコアなファンによって支持されてることはわかってましたけど、自民のコアなファンもじつは少数にすぎなかったのです。 惨敗のあと、安倍さんは仏頂面してましたけど、器が小さいなあ。こういうときこそ、普段の国会答弁のときみたいにヘラヘラと笑いながら、「ちきしょう、アキバのオタクどもめ、裏切りやがったな!」とジョークを飛ばすくらいの余裕が欲しいところ。 ということで失意の安倍さんと自民幹部のみなさんに向けて、僭越ながら、

  • 犯罪者は見た目が100パーセントじゃない反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 千葉県での少女誘拐殺人の容疑者が、見守り活動や防犯パトロールを熱心にやってた保護者会長だったことで、日中の善男善女がパニックに陥ってます。凶悪事件が起きるたびに、見守り活動を強化しなければならないと威勢よく唱えてきたのに、その活動の張人が犯罪者だったわけですから、目も当てられません。 私はかねがね忠告してきました。シロウトがやる見守りやパトロールには、気休め、おまじない程度の効果しかないですよ、だからやるのは個人の自由だけど、犯罪を抑止できるなどと効果を期待すると裏切られるし、逆効果になることもありえますよ、と。しかし、アタマの悪い善人たちは、なかなか耳を貸してくれません。 効果がない理由、その1。犯罪統計と防犯活動になんの関連も見出せないから。こどもが被害者になる凶悪犯罪が起きた町では、防犯活動をやってなかったのですか? そんなことはありませ

  • スポーツと国歌反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 アメリカではけっこう話題になってるのに、日ではあまり報道されていない件があります。私が16日に朝日・読売・毎日・産経の四紙を確認したところ、報じていたのは読売だけでした。 今月開幕したアメフトプロリーグNFLで、フォーティナイナーズのクォーターバック、キャパニック選手が、試合前に国歌を流すときに、起立しないのです。黒人・有色人種の人たちが警察に不当な暴力を受けて逮捕されたりする件が頻発する現状に抗議するというのが、彼の目的です。 過激な保守派はすぐさま反応し、猛烈な批判を浴びせました。しかしその一方で、キャパニック選手の行動に賛意を表明する人たちもたくさん出てきました。彼に同調して起立しない選手も何人かあらわれました。キャパニック選手のジャージの売り上げもあがったそうです。まあ、ひょっとしたら、燃やすために買った人もいるのかもしれないけど。 意外

  • タックスヘイブン、めっちゃ簡単に利用できる説反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。海外テレビ局が放送したニュースやドキュメンタリーを流しているNHKBSをよく見ます。同じニュースも日テレビとは違った視点や切り口から報道することが多いので、おもしろい。 先日のオバマ大統領の広島訪問のニュースも、イギリスBBCにかかると「被爆者と抱き合う大統領の近くには、核ミサイル発射命令を出すためのパスコードが入ったカバンを持つ側近が控えているのです」みたいな、いかにもイギリス人らしい、ブラックな皮肉を交えて報道してました。 パナマ文書について取材したフランスのドキュメンタリー番組もなかなかスパイシーでした。 実際にタックスヘイブンにオフショア企業(ダミー企業)を作って、マネーロンダリングをしてみよう! という企画が興味深かったです。 番組が用意した設定は、不動産業で儲けた不正な金40万ユーロ(約5000万円)を持っているビジネスマンが、それ

  • ホラ吹きを擁護する人たちのゆがんだ論理反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。しばらくブログやツイッターを更新しなかったのですが、たいした理由はありません。愛人とダミーと海外旅行してただけです。 ホントは、私が原稿の締めきり日をまちがえてまして、あわてて原稿書いてたんですけどね。これがなんの原稿かは、近日中にお知らせできると思います。 世間ではいろいろありましたけど、やはり学歴詐称仲間(?)ということでショーンKさんについてひとことふたこと。 ショーンさん人についての私の評価は、単なるホラ吹き。それ以上でも以下でもない。私はそれよりも、彼を擁護する人たちの論理がものすごくゆがんていることを危惧してます。 ショーンさんと一緒に番組をやる予定だった市川さんがブログで、自分の卒業証書の画像はあとで公開します、みたいな皮肉を書いたら、バカにするなと苦情が来て、そのコメントを削除したそうです。 その程度の皮肉や茶目っ気もダメなの? 市

    toraba
    toraba 2016/03/27
    「ベッキーさんだったら、MCとしての実力があるから復帰してほしい、という声があるのは理解できます。彼女にはたしかにその能力があったことを私も認めます」ベッキーの好感度vsショーンの好感度
  • 老後破産と「昔はよかった」病反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 週刊新潮10月1日号の老後破産についての記事を読みました。冒頭で私の『「昔はよかった」病』を引き合いに出してます。(この記事は「矢来町ぐるり」という新潮社のサイトにも転載されてるのでネットでも読めます。) 『「昔はよかった」病』で私は、むかしはよかったという老人の嘆きが歴史的事実とはかなり異なる記憶の捏造であることを検証し、むかしもいまも変わらない、どちらかというとむかしのほうがヒドかったと結論を出しました。 ところが多くの日人はこの事実を信じたがらない。どうやら新潮の記事の筆者もその口らしく、パオロはああいってるけど、ちかごろ話題になっている老後破産の現実はどうだ。「誰がどう見ても、「昔はよかった」と言うほかない」とおっしゃる。 で、その反証例としてあげてるのが、タレントの天地真理さんと漫画家の柳沢きみおさんなのですが、記事を読んだかぎりでは、

  • リベラルな靖国参拝論反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。世間のオトナたちは、今日あたりからお盆休み明けで再始動といったところでしょうか。 毎年この時期、日の首相や閣僚が靖国参拝するかどうかでもめてるのが、不思議でなりません。 その答えは、日国憲法にちゃんと書いてあるじゃないですか。 結論からいうと、日の首相や閣僚が靖国参拝するのは、個人の自由です。 誤解しないでいただきたいのですが、私がいう自由とは、参拝する自由と参拝しない自由、どちらも含まれます。どちらを選ぶかは個人の自由選択にまかされていて、その意志は尊重されるのです。 憲法にはこんなことが書かれてます。信教の自由は、何人に対してもこれを保障すること。そして、宗教上の行事に参加することを強制されないこと。これを踏まえれば、参拝するもしないも個人の自由ってことです。参拝しろだのするなだの、他人に圧力をかけるのは大きなお世話だし、もし強制すれば憲法

  • ビートルズなんて聴いてなかった日本の若者反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ポール・マッカートニーさんがまた来日されたとかで。そのたびにニュースでは、ビートルズが初来日したときの若者たちの熱狂ぶりが記録された資料映像を流すのですが、じつは60年代のほとんどの日の若者は、ビートルズなんて聴いてなかったそうです。ビートルズブームは、あとからかなり誇張されて伝えられているのです。 このことは以前、小熊英二さんの『1968』を読んで知りました。当時中高生だった渋谷陽一さんなどの音楽評論家は口を揃えていってます。そのころビートルズを聴いてた若者はクラスに一人いるかいないかってくらいで、ほとんどの若者は橋幸夫や舟木一夫を聴き、オトナたちと同様にビートルズを否定していたそうです。熱狂してたのはごく一握りの若者だけでした。 ビートルズのレコードが売れるようになったのは70年代にベスト盤が出てからのことで、それ以前はあんまり売れないものだか

    toraba
    toraba 2015/04/21
    もっと下の世代から見ればジョンレノンが殺されてるのも大きいと思う、教科書に載ってるから音楽興味なくても権威化されやすい
  • 銀ブラに関するガセネタが広まっています反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 先日、朝ドラ『花子とアン』の劇中で、「銀ブラ」という言葉は、銀座をぶらつくことでなく、銀座でブラジルコーヒーを飲むことだという俗説を紹介してました。 すぐ真に受けた人がたくさんいるようですが、これ、まったくのデタラメですからね。銀ブラは、銀座をぶらつくこと、ぶらぶらすることの略なんです。こちらが正解。 これはいいネタになるかなと思って調べたら、なんだ、すでに星田宏司さんと岡秀徳さんが『「銀ブラ」の語源を正す』というで完全に検証済みだったんですね。読んでみると、ブラジル説を否定するほぼすべての証拠史料が網羅されてます。 ブラジルコーヒー説の発信源まで突き止めているのですから、もう、これに反論することは不可能でしょう。 ブラジルコーヒー説は、2008年に出版された『日で最初の喫茶店「ブラジル移民の父」がはじめたカフェーパウリスタ物語』というのな

    toraba
    toraba 2014/07/11
  • スポーツ至上主義の弊害反社会学講座ブログ

    こんにちは、スポーツにはほとんど興味がないパオロ・マッツァリーノです。オリンピックもワールドカップも、まったく見ていない私ですが、唯一、毎年見ているスポーツのテレビ生中継がNFLのスーパーボウルです。今日も熱戦を楽しみました。途中の停電で水を差されましたけど、走るクォーターバックが嫌いな私としては、ケイパニックの猛追から逃げ切ったレイブンズの勝利でよしとします。 ところで、日で運動部の体罰がいまだに議論になってるってのは、なんなんでしょうか。日人はバカなのだと世界に知らしめて、恥をかきたいのですか。 議論するまでもありません。ダメに決まってるでしょうが、暴力なんだから。犯罪なんだから。ならぬことは、ならぬのです。 以前にもいいましたけど、ヘリクツと精神論で暴力を正当化しようとする行為は、法治国家と民主主義への挑戦です。それを世界ではテロといいます。体罰をきれいごとのように語る記事を雑誌

    toraba
    toraba 2013/02/06
    「スポーツってそんなにエラいもんなのか。なんで保護育成してやらなきゃいけないんだ。なんでスポーツだけ特別扱いされるんだ。スポーツ選手の強化費用とかに国の予算を使うなら、鉄道オタクやアニメオタクも国の」
  • 1