メード喫茶発祥の地として知られる東京・秋葉原。JR秋葉原駅周辺で最近、掃除をしているメードの姿が目立つ。彼女らはメード喫茶の従業員ではなく、メード服レンタル店の客なのだという。あらゆる分野のサービス業にメードが進出したことで「メードの存在価値が下がり、産業が崩壊するのでは」と危機感を募らせた関係者が始めた取り組みだ。(安岡一成) ほうきを手に、メード服姿でJR秋葉原駅前に現れた塩月菜穂美さん(21)と岩富祥子さん(22)。「なりきりセット」を90分3000円でレンタルする「プリマドール」の一見さん。レンタルする際、「駅前を10分間掃除すれば500円返金」と聞き、挑戦することにしたのだ。 始めると、通行人の中年女性たちが2人に「お掃除ありがとう」などと声をかけ、写真を撮り始めた。2人に感想をたずねると「思ったよりゴミが多く、私たちの手できれいになってうれしい。通行人は気にならなかった」と喜ん