2024.08.19 - 2024.09.01 Pradip Malde 帰り道 アーティストであるプラディプ・マルデ(Pradip Malde)は、タンザニアのアルーシャで生まれた。長期にわたる放浪生活の幼少期の記憶は、彼の人生において「失われた体験」となった。それ以来、マルデは「喪失」と「帰属意識」、そしてこれらの「喪失」の体験が人の成長にどのように影響するかに関心を寄せてきた。 『From Where Loss Comes「帰途」』では、マルデは46年ぶりにタンザニアに戻り、現地の女性割礼(FGM/C)に焦点を当てることで、犠牲の精神と人間の社会的帰属意識がいかに深く人間の経験に根ざしているかを客観的かつ詳細に観察した。本作品は、アーティストであるプラディプ・マルデが故郷に帰る旅であると同時に、アイデンティティと社会、人類と世界の帰属意識についての探求と考察でもある。