「(PHPで書かれたアプリケーションには)アバウトなコードが多い」。エレクトロニック・サービス・イニシアチブの大垣靖男社長は,2006年8月19日に開催されたPHP関連イベント「PHPカンファレンス2006」の講演「危険なコード」で,PHPで書かれたアプリケーションに存在する危険なコードを指摘した。講演の中では,実際に存在するアプリケーションの名前を出し,そのソースコードからセキュリティ上危険な個所を挙げていった。「安全なコードを書くには悪い例も知っておかなければならない」というのが同氏の主張である。 大垣氏はまず,「セキュリティのリスクはサブシステムとの境界の部分で発生する」と指摘した。サブシステムとは,データベース,メール・システム,ユーザーのWebブラウザといった外部のシステムのこと。「境界で入力時にきちんとバリデーション,出力時にきちんとエスケープ処理(フィルタリング)を行えば,か