朝鮮半島がらみの2つのスキャンダルが菅直人首相を直撃している。1つは、北朝鮮の拉致容疑者親族周辺への2億円献金疑惑、もう1つは在日韓国人からの違法献金問題だ。拉致被害者の家族は、2億円献金疑惑に吐き気をもよおすほどの不信感を感じているという。菅首相はのらりくらりと「逃げ菅」を続けているが、背後には複雑な人間関係が交錯、深く暗い「闇」が横たわっている。 「家族会を14年前に結成し、日本社会の闇、政治の闇に翻弄されながら戦ってきた。やっと金正日総書記に拉致事件を認めさせたが、今回の献金話を聞いて『こんなことがあっていいのか』『戦うべき闇があるのではないか』と考えさせられた。(横田めぐみさんの母)早紀江さんは『何を信じていいのか分からない。政府を信じていいのか…。吐き気がする』と語っていた」 21日午後の参院予算委員会。参考人として出席した、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)の増元照