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ブックマーク / note.com/travelingfoodlab (8)

  • えんどう豆ご飯|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    春の味覚、豆ご飯。作り方は大きく分けると、塩味で豆の香りを生かす場合と、出汁と醤油で味付けして旨味を強調していく2つのパターンがあります。今日は前者のパターン。 えんどう豆ご飯 米   2合 えんどう豆 100g〜150g(正味) 酒   50cc 塩   小さじ1/2コツは2つ。一つはエンドウ豆のさやからとった出汁で炊くこと。二つ目は豆は別に煮て、最後に混ぜることです。理由は後述します。 えんどう豆です。未熟なエンドウ豆をグリーンピースと呼びますが、スーパーで鞘付きで売られているのは完熟させたえんどう豆です。豆ご飯にしておいしいのは後者。そら豆と同様に鞘から外すと、その瞬間から鮮度が一気に落ちるのでできたら鞘付きを購入します。 以前、この鞘でコンソメをとりましたが、香りも味もある部位です。鞘は捨てないようにしましょう。 水500ccとエンドウ豆のさやをいれて火にかけます。弱火でことことと

    えんどう豆ご飯|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
    toya
    toya 2023/05/19
  • 鉄のフライパンの使い方のキホン|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    鉄のフライパン、持っているけど使いこなせていないという人が多い証拠みたいなものでしょうか。レシピよりも道具について書いた記事に反応があるのは若干複雑なところですが、今日は鉄のフライパンの使い方の基についてまとめます。 鉄のフライパンはまず使う前に、充分に熱くしておくことが重要です。テフロン加工のフライパンは冷たい状態から加熱するテクニックが使えますが、鉄のフライパンの場合はNG。その理由は表面に付着している吸着水という水分にあります。 鉄のフライパンの表面には目には見えない水分が付着しています。この水分はいわゆる我々が想像する「水」ではなく、水分子です。(前者は物理吸着した水、後者は化学吸着している水と定義できます) 物理的についている水は100℃で沸騰したら離れますし、布巾で除去することもできますが、科学的に結合した水分は鍋からなかなか蒸発しません。例えばそこに肉を入れると溶け出した水

    鉄のフライパンの使い方のキホン|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
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    toya 2023/02/16
  • オレンジの切り方の基本|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    たまねぎのみじん切り、基と応用 ジャガイモの皮剥き、基+α パセリのみじん切りの基 に続く包丁スキルの基シリーズです。今回のテーマはオレンジ。今の時期(11月〜12月)に出回っているオレンジは主にオーストラリア産です。この時期はあまり品質が良くないのですが、年を越したあたりからおいしくなってきます。 まずは外側の分厚い皮を剥いていきます。Aパターンの切り方は ペティナイフで頭の部分を切り そのままリンゴの皮を剥く要領で、皮をつなげながら剥いていきます。 どんどん剥いていきます。 丸く剥きやすいのがこの切り方のメリットです。 最後にお尻の部分を切り落として、分厚い皮が剥けました。 次に薄皮から房を外すために薄皮の際に包丁を入れます。 もう一箇所包丁を入れれば果肉がとれます。 もうひとつの方法は同様に薄皮ぎりぎりに包丁を入れて そのまま果肉を裏返すようにして、薄皮からはがし取る方法です

    オレンジの切り方の基本|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
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    toya 2020/12/07
  • 厚焼きパンケーキの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    おいしいホットケーキを作りたいと思い、試行錯誤しました。少量のアーモンドプードルを混ぜると焼き上がりが軽くなります。冷めてもおいしいのはアーモンドプードルのおかげ。 卵黄 2個 薄力粉 30g アーモンドプードル 5g ベーキングパウダー 小さじ1/4 ヨーグルト 大さじ2 溶かしバター 12g(大さじ1) バニラオイル 少々 卵白 2個 グラニュー糖 20g まずは薄力粉、アーモンドプードル、ベーキングパウダーをふるいにかけます。 いわゆるwet ingredients(粉もの以外の材料)を準備。卵黄2個とヨーグルト、バニラオイル、溶かしバターを混ぜます。ヨーグルトを加えるのは液体を酸性にして、ベーキングパウダーの働きを良くするため。リコッタチーズパンケーキと同じ原理です。 そこにさきほどふるった粉類を加えてさらに混ぜます。 なめらかになればOK。 メレンゲを準備します。卵白2個分を泡立

    厚焼きパンケーキの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 鉄のフライパンの再生とメンテナンス|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    知人の家で料理をしていたところ「最近、鉄のフライパンで卵を焼くとくっつんだよね」という話が。ちょっと見せてもらいましょう。 こ、これは良くない状態です。このフライパンで調理をすれば焦げ付く事態が想像できます。その理由は表面に焦げなどの汚れが付着しているから。 そもそもなぜフライパンに材がくっつくのか、を復習しておきましょう。フライパンの表面を顕微鏡でのぞくと、目に見えないヒビや突起があります。このでこぼこがフライパンに材がこびりつく物理的な原因です。 タンパク質を加熱するとお互いに反応しあって、網状組織をつくるわけですが、この時、鍋の金属イオンとも反応します。例えば熱くしたフライパンに卵液を注ぐと、凝固したタンパク質がこの凸凹にしがみつきます。つまり「くっついてしまう」のです。 一般的な解決策は油を注ぐことです。油は温度が高いほど流動性が高くなり、隙間を埋めることができるので、注ぐ前に

    鉄のフライパンの再生とメンテナンス|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
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    toya 2020/02/23
  • トランスグルタミナーゼを使った成形ローストビーフ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    今回登場するのはトランスグルタミナーゼを使ったテクニック。トランスグルタミナ ーゼはタンパク質架橋化酵素という肉や魚の身のタンパク質同士をくっつける接着剤 。ざっくりいうとプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の逆の働きをする酵素です。 味の素社が放線菌から取り出すことに成功し「アクティバ」という商品名で販売しています。ちなみにトランスグルタミナーゼは自然界にも多く存在し、特に動物の皮膚に多い酵素。正しく使えば安全なのでご安心を。 一般的にはかまぼこなどの水産加工の分野での活用が期待されている添加物で、このトランスグルタミナーゼを使用することで減塩も可能になるそう。また欧米ではグルテンフリーのパンに添加されていますが、料理の世界では肉の接着剤として使用されています。 例えば牛ヒレ肉のパイ包みをつくる時、ヒレ肉の先の細い部分はこれまで使えませんでしたがトランスグルタミナーゼを振って折りたためば1

    トランスグルタミナーゼを使った成形ローストビーフ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 最高のおにぎりの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    なにを隠そう僕はおにぎりが大好きです。しかし、おにぎりをつくることは誰にでもできますが「おいしいおにぎり」を作るのは案外、難しいもの。最高のおにぎりに必要な要素は「ご飯がふんわりとして」「表面がベタつかずに噛むとほろほろと崩れ」「適切な塩味がついている」の3つ。 従来の作り方は ご飯がアツアツのうちに塩(または塩水)をつけた手にごはんをとり、三角形(または俵型)に握るというもの。 まず、ご飯を手で握ると雑菌が付着し、それが時間経過とともに増殖し味を損ねるのでここから見直すことにしましょう。ラップを使っておにぎりを包むのは今では一般的ですよね。 適切な塩味を探るまず適切な塩分濃度を比較検討しました。 前述の記事にあるYuka方式を採用し、広げたラップに塩を振ったところに、ご飯をのせて軽く丸めます。 ご飯の量は100gとしました。コンビニエンスストアのおにぎりも通常、一個100g以上に設定され

    最高のおにぎりの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 究極のマッシュポテトのレシピ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    シンプルなマッシュポテトは人気のあるメニュー。肉料理だけではなく、魚料理などにも使える万能のつけ合わせです。今日は『究極のマッシュポテト』の作り方。 究極のマッシュポテトとはどんなものでしょうか? 世界一のマッシュポテトといえばまず偉大なシェフ、ジョエル・ロブションの『じゃがいものピュレ』が挙げられます。彼は「自分が三ツ星を穫れたのはじゃがいものピュレとグリーンサラダのおかげ」と語っていますが、ロブションはじゃがいもというありふれた材を究極の美味に変えました。 究極のマッシュポテト じゃがいも(ほくほくしたもの) 300g 牛乳(低脂肪でないもの) 100cc~ バター 75g 塩この究極のマッシュポテトのレシピはジョエル・ロブションのルセットを元にジェフリー・スタインガーデンとヘストン・ブルメンタールのメソッドを応用したものです。 まずはジャガイモの選び方から。じゃがいもには男爵や農林

    究極のマッシュポテトのレシピ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
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