だって、恋愛の話なんてみんな好きでしょう(笑)。 ──(笑)。 映画にしても、音楽や文学にしても、名作や名曲と言われる作品に恋愛をテーマにしたものが多いのは、どの時代のどこの国でもみんな恋だけはうまくいかないからなわけですよ。ただ、僕の場合は作品至上主義というか、たまたま好きな映画にボーイ・ミーツ・ガールものが多かったというだけで。ラブストーリーならなんでもいいってわけではないです。男女が出てくる作品でも、恋愛ものとまでは呼べないものもありますし。まさしく「君の膵臓をたべたい」もそうじゃないですか。 ──と、言いますと? 僕は、恋愛というより“価値観”がこの作品のテーマなのかなと思いました。主人公の“僕”は頑固な性格で、他人と深く関わりたくないというような、俗に言うコミュ障がちの少年じゃないですか。自分もコミュニケーションは下手なので、彼の気持ちがよくわかるなあと共感しながら観てたんです。
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