初めにそのことに気づいたのは、パオ族の聖地カックーパゴダを訪れた時。ミャンマーでは正装でパゴダに参拝する人が多い満月の日だったのですが、そこでは黒っぽい民族衣装をまとい頭にバスタオルを巻いたパオ族の姿がやたらと目に付いたのです。 なお、彼らは、日常的に民族衣装を着る習慣を比較的よく守っている民族です。インレー湖湖畔の村が開催する朝市でも民族衣装のパオ族は目立ち、観光客の格好の被写体になっています。 市場で見かけるパオ族女性は格子柄のスカーフを頭に巻いていることが多く、一方で男性は何も巻いていない人が大多数。ところが、なぜなのか、満月のパゴダや祭りにいたっては男女とも、バスタオルを巻いている人の方が圧倒的に多いのです。 これは、パオ族の民族政党であるパオ民族機構(PNO)の党員が選挙演説する様子を伝える新聞記事、つまり相当にオフィシャルな場面なのですが、彼が頭に巻いているのもバスタオル。 謎