鳥類ではおよそ90%が一夫一婦制であると言われている。哺乳類に関していえば全体の3%程度にすぎない。哺乳類であるヒトはなぜ、1人の人と永続的な関係を持つ、一夫一婦制をとるようになったのか?きっかけはなんなのか?科学者たちは今だその答えを求めている。 最近、一夫一婦婚の進化的理由に関して異なる立場をとる2つの研究が米専門誌に相次いで発表された。 1組の男女(雌雄)が長期間連れ添うことの利点についてはこれまで、特に人間のように成長期間が長く、成体となるまでに多大なエネルギーを必要とする動物では、オスが子育てを助けるためにメスの近くにとどまるとする説が有力だった。しかし今回発表された研究ではどちらも、オスが子育てに関わるようになったのは、一雄一雌(一夫一婦)が確立された後だとしている。 オオカミは哺乳類では珍しく一夫一婦である。他にはジャッカル、ミーアキャットなどが一夫一婦制で暮らしている。 こ