仙台鉄道(せんだいてつどう)は、かつて宮城県仙台市にあった通町駅と古川市(現・大崎市)の西古川駅を結んでいた軽便鉄道である。仙台弁の接尾辞を補って「軽便っこ」との愛称で呼ばれた。旧名を「仙台軌道」と称し、軽便鉄道としては珍しく44キロメートル弱の長大な路線を保有していた。第二次世界大戦後の部分廃止を経て、1960年(昭和35年)に全線が廃止された。 路線データ[編集] 廃止時点のもの。 路線距離(営業キロ):43.9km 軌間:762mm 駅数:20駅(起終点駅含む) 複線区間:なし(全線単線) 電化区間:なし 歴史[編集] 現在の東北本線の前身に当たる日本鉄道が明治時代中頃に宮城県まで延びた時、仙台より南側はおおむね江戸時代の奥州街道に沿うように路線が敷設された。他方、仙台以北については、東北地方開発の中心的事業として推進された野蒜築港に接続するため、奥州街道を外れて仙台から北東の松島湾