タグ

ブックマーク / artscape.jp (64)

  • 日本美術の担い手たちの声を残すデジタルアーカイヴ──日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの試み:デジタルアーカイブスタディ|美術館・アート情報 artscape

    美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴは、日の美術関係者に聞き取り調査を行ない、それをオーラル・ヒストリーとして収集・公開・保存する団体である。稿では、日美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの活動を、設立経緯や運営方法も含めて紹介したいと思う。オーラル・ヒストリーを組織的に記録する試みは日の美術分野では類例が乏しく、どのような意味があるのか説明が必要だろう。私たちのアーカイヴは、活動の成果であるオーラル・ヒストリーをウェブサイトで公開しているデジタルアーカイヴであるため、デジタルアーカイヴの可能性と課題についても触れたいと思う。 「日美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ」の活動 オーラル・ヒストリーとは、語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史である。語り手の活動を、幼少期から現在に至るまで網羅的に聞く点で、特定の目的のために行なわれるインタビューとは異なっている。現在、大学の

    tsysoba
    tsysoba 2011/02/03
    こういうデータは保存しないとなあ。
  • 第5回:かじこ出航までのこと/これからのこと@遊戯室[プレゼンテーション]:Dialogue Tour 2010|美術館・アート情報 artscape

    ダイアローグ・ツアー第五回は、三宅航太郎、蛇谷りえ、小森真樹の3人をゲストに迎え、水戸のキワマリ荘にて、2010年の夏季限定ゲストハウス「かじこ」について話してもらった。聞き手は、キワマリ荘で「遊戯室(中崎透+遠藤水城)」を運営するアーティストの中崎透氏。3カ月半の運営を終えたばかりの彼らが口にする「かじこ」は、三者三様の姿を呈していた。 「かじこ」の3カ月半 三宅航太郎──「かじこ」というのは1日から滞在できるアートスペース、ようはゲストハウスです。ゲストハウスはビジネスホテルとは違って、トイレ/シャワー/リビングといった共有スペースがあって、いろいろな人と共同して生活するようなイメージのスペースです。僕らは2010年の7月16日から10月31日の3カ月半にわたって「かじこ」を運営しましたが、ちょうど同じ時期にすぐ近くで、瀬戸内国際芸術祭がありました。芸術祭の会場は瀬戸内海の7つの島と高

  • 島が主役の「三河・佐久島アートプラン21」:アートプロジェクト探訪|美術館・アート情報 artscape

    「祭りとアートに出会う島」をテーマに、2001年4月にスタートした愛知県一色町の離島、佐久島のアートによる地域活性化事業「三河・佐久島アートプラン21」が開始から10年が過ぎた。この3年は毎年約1万人ずつ観光客が増え、年に約6万人が訪れるようになった。急激な変革や華々しい宣伝・イベントを行なったわけではない。毎年1年に3組ほどのアーティストが滞在してじっくり作品を制作し、2010年現在では20作品を常設。それらは1日で歩いて回ることができ、また訪れたくなる魅力を持っている。地域の潜在的な魅力を掘り起こし、適正規模で1年1年を積み重ねてきた足取りを振り返ってみよう。 佐久島東港風景 「アートピクニック」と「弘法プロジェクト」で島巡り 信号機もコンビニもない。あるのは自然とアート、人々の交流だ。名鉄名古屋駅から名鉄西尾駅まで電車で約50分、「一色さかな広場・佐久島行船のりば」行きのバスに乗り継

  • 第6回:学術情報のアーキテクチャ、ボーン・デジタルの本質:ボーン・デジタルの情報学|美術館・アート情報 artscape

    連載では、紙を通じた情報流通からボーン・デジタルに移行し、その問題点や課題を含めていち早く体験している学術情報の世界について紹介してきた。最終回となる今回は、いまだ変化し続ける学術情報分野の現状と未来、そこから見えてくるボーン・デジタルの質について述べていきたい。 学術情報の「アーキテクチャ」 学術情報をめぐる状況は時々刻々と変化しており、その勢いは増すばかりである。情報技術の進歩がもたらす変化もさることながら、この分野のプレイヤーとなる公共セクターや民間企業の入れ替わりの激しさもまた特筆に値する。2009年末には、世界第2位の学術出版社であるシュプリンガー(ドイツ)がスウェーデン・シンガポールの投資会社連合に数千億円規模で買収され、大きなインパクトを与えた。 これまでの連載でも、さまざまな機関が提供するサービスを紹介してきたが、どの機関がどのような種類のサービスを提供しているのかがわ

  • 第6回(最終回):リアルタイム・ウェブは「歴史」を殺すのか?:〈歴史〉の未来|美術館・アート情報 artscape

    昨年始まった連載も、今回でいよいよ最終回となる。これまで連載では、ニコニコ動画やTwitterといったウェブサービスを例に挙げながら、「歴史」を支える情報基盤がはたして今後どのように変容していくのかについて、拙いながらも思考実験的な論考を重ねてきた。最終回となる今回は、これまでの連載のモチーフを振り返りながら、リアルタイム化が進む情報環境下での〈歴史〉のあり方について思考をめぐらしてみたい。 Twitterに見られる「時間的局所性」 これまで連載が一貫して注意をはらってきたのは、ニコニコ動画にしてもTwitterにしても、近年の情報環境においては「リアルタイム化」が急速に進んでいるということだった。ありていにいえば、そこでは誰もが「ストック」よりも「フロー」の情報に多くの認知的リソースを割り当てるようになり、「過去」よりも「現在」こそがますます重視されるようになる。 そのことを端的に

  • 第5回:CiNiiの挑戦:ボーン・デジタルの情報学|美術館・アート情報 artscape

    研究者間の知識流通を担う学術論文は、デジタル化によってその姿を大きく変え、研究者個人だけでなく学会・図書館・出版社などの組織のあり方にまで影響を及ぼしている。 これらは、学術というある意味閉ざされた世界の出来事にすぎないものの、一般社会との関係が厳しく問われるなか、社会にとって意義のある活動として認められるよう、デジタル化された学術情報を活用しようという動きが始まっている。 今回は、筆者が設計・構築・運営に関わっている論文情報ナビゲータ「CiNii(サイニィ)」を通じて、学術情報サービスの変化とその展望について論じていく。 アーカイブとしてのCiNii CiNiiは、国立情報学研究所が提供する、国内の学術論文を対象とした情報サービスである。国立情報学研究所は、その前身である学術情報センターの時代から、約300の学会、800近い大学と連携して論文を電子化=スキャンしてきた。スキャンされた論文

  • 第5回:図書館から図書環へ──分類の「第三段階」におけるアーカイヴの役割とはなにか?:〈歴史〉の未来|美術館・アート情報 artscape

    連載5回目となる今回は、前回予告したとおり、昨年12月に行なわれた国立国会図書館館長・長尾真氏とのトークイベント「d-laboセミナー:これからの知──情報環境は人と知の関わりを変えるか」の内容をもとに、図書館というアーカイヴの未来について考えてみようと思う。そこで筆者が提示したのは、これからの図書館には知を蓄積する《貯蔵庫》としての役割だけではなく、知のあり方が変わりゆく状況そのものを支える《環境》としての役割が求められる──すなわち「図書館」から「図書環」へ──ということだった。 有史以来から「第三段階」を迎えた分類システム 図書館から図書環へ。それはどういうことだろうか。順を追って説明しよう。まず、改めて確認するまでもなく、「知」と「分類」のあいだには、『「分ける」ことは「わかる」こと』(坂賢三、講談社学術文庫、2006)という言葉にも端的に表わされているように極めて密接な関係があ

  • アートのOSとしての都市/都市のアプリケーションとしてのアート──福岡の都市にみる文化創造の潜在的可能性について:アートプロジェクト探訪|美術館・アート情報 artscape

    都市とアートの相補性を改めて考えてみる 私たちの日常の都市生活の基は、人と人との関係性の構築であり、都市はその関係性のサステイナビリティによって成り立っている。それは情報、人、モノの交換が継続的に行なわれること、すなわち価値と価値との交換による関係性が延々と続けられるような恒常的社会システムを備えていることであると言えよう。そんな都市生活の関係性を構築し、影響を及ぼし続けるものは実際のところなんだろうか。それはその都市/地域に根付く生活の慣習であり、風習である。さらに言えば、それぞれの土地がもっている固有の雰囲気であり、歴史を背景にそれぞれの場所がもっている様相である。地霊(ゲニウス・ロキ)とも呼ばれるこうした特定の土地に潜む目に見えない対象物を前に、多くの建築家や都市計画家をはじめ研究者、アーティストはそれらといかにつきあっていくかに頭を悩まし続けてきたのが都市と芸術の歴史であると言っ

  • 第3回:歴史資料館の未来を想像する──「ひめゆり平和祈念資料館」を訪れて:〈歴史〉の未来|美術館・アート情報 artscape

    ごく個人的な話で恐縮だが、昨年の夏、筆者は沖縄島を訪れた。そのとき強烈な印象を受けたのが、かの有名な「ひめゆり平和祈念資料館」だった。今回はその話を糸口としながら、歴史資料館の未来について考えてみたい。 「ひめゆり平和祈念資料館」の展示構成 まず筆者の印象に強く残っているのが、「ひめゆり平和祈念資料館」全体の展示構成である。同館は五つの展示室に分かれており(詳細はWEBサイトの「展示ガイド」を参照のこと)、第一から第五展示室までに至る順路は、筆者なりにいえば「マクロな歴史からミクロな歴史へ」、あるいは「客観的な歴史から主観的な歴史へ」と見る者を没入させていくような効果をもたらすように構成されているのだ。それはどういうことか。 冒頭の第一展示室では、大局的な歴史観、すなわち沖縄戦に突入していくまでの歴史がおもに年表形式を通じて説明されていく。次に第二展示室では、ひめゆり部隊の実態が当時の遺

    tsysoba
    tsysoba 2009/11/19
    「ひめゆり平和祈念資料館」からTwitterに話が展開。しかし、指摘としては重要な気が。
  • 第2回:巨人の肩の上に立つ:ボーン・デジタルの情報学|美術館・アート情報 artscape

    前回、「学術分野においては、研究者はアーカイブを活用し、また自身の成果をアーカイブに加えることが死活的に重要である」と述べた。 無論、アーカイブとの関連が深いのは学術分野だけではない。どの分野においても過去の貴重な資料・作品を保存するためのアーカイブは多数存在している。しかし、学術分野のアーカイブは保存目的ではなく、研究者が「いま」それを使わなければ職能をまっとうできないという点で、他の分野と一線を画していると筆者は考えている。それでは、研究者はどのようにアーカイブと関わっているのだろうか。 ドワーフと巨人 グーグルが提供している論文検索サービスGoogle Scholarにアクセスすると、図1のように検索ボックスの下に「巨人の肩の上に立つ(英語版ではStand on the shoulders of giants)」と書かれている。何の説明もなく、いささか唐突にも感じられるこの言葉は、近

  • 第1回:生まれながらのデジタル情報:ボーン・デジタルの情報学|美術館・アート情報 artscape

    今月より大向一輝氏による新連載がはじまります。テーマは、情報のデジタル化とアーカイビングについて。ボーン・デジタルとはなにか? あらたなデジタル形態はなにをもらたすのか? 2009年8月より1年にわたり、全6回の隔月連載です。[artscape編集部] はじめに 筆者はここ数年、所属している国立情報学研究所での仕事として、学術論文を収集し、検索機能を提供する「CiNii(サイニィ)」というサービスの設計・開発に携わっている。 今回、artscapeにおいてデジタル・アーカイブに関する連載を行なうことになったのは、このCiNiiの活動が編集の方の目に留まったからだそうだ。しかしながら、最初に依頼をいただいた際にはあまりピンと来なかったというのが正直なところである。というのも、自分の仕事が「デジタル・アーカイブ」という言葉から想像されるものとはかけ離れている、と感じたからである。 一方で、Ci

  • 東京大学 研谷紀夫氏に聞く:『デジタルアーカイブにおける「資料基盤」統合化モデルの研究』出版について:デジタルアーカイブスタディ|美術館・アート情報 artscape

    東京大学大学院情報学環の特任助教の研谷紀夫氏(以下、研谷氏)が、2009年2月に『デジタルアーカイブにおける「資料基盤」統合化モデルの研究』(以下、『DA研究』)を勉誠出版から出版されました。今までデジタルアーカイブを博士論文のタイトルにしているのは、国立国会図書館の博士論文から検索したところでは卞彰秀(ビョン・チャンス, 京都市立芸術大学, 2003)*1と権修珍(ゴン・スウジン, 立命館大学, 2005)*2、と研谷氏の3人でした。研谷氏が2007年に同大学院学際情報学で発表した博士論文が、初めて書籍化されたのですが、デジタルアーカイブという言葉が日に生まれて約15年が経過し、デジタルアーカイブ推進協議会が閉じて3年、文化資源情報を未来につなげるデジタルアーカイブにとって、次の時代への礎となる一冊となっています。このに込めた研谷氏の思いや展望を伺いました。(2009年6月30日 東

    tsysoba
    tsysoba 2009/07/23
    買ったけどまだ読んでなかった。読まねば。
  • デジタルアーカイブ百景(35) 08年11月│デジタルで見る意味は 結びにかえて

    これまでデジタルアーカイブのさまざまな様相を、カテゴリー、地域、課題となるテーマなどについて、風景として眺めてきた。一番多かった「地域」については、意識的に北と南からという流れにしてみたが、そろそろ中央に入ってきている。残った大都市圏について地域として扱う意味はあまりないだろう。 ここでふたたびいくつかのテーマについて感想をまとめておくことにする。3年の間に変化したものは多いのである。 デジタルアーカイブ 目指すレベルは見えてきた デジタルアーカイブ普及の目安ということでいえば、これは量と質が充実し、その運営が継続され、そして少しでも多くが快適な環境で公開される、ここに尽きる。特に私がユーザーの意識で見るときはそうである。 3年経ち、まず我が国を代表する各分野のアーカイブであるが、その立場をよく認識した積極性と先進性を見せていて、これは好ましく、喜ばしい。すなわち、東京国立博物館、国立国会

    tsysoba
    tsysoba 2008/11/18
    最終回。ユーザーの行動スタイルに関する指摘が重要かも。
  • デジタルアーカイブ百景(33) 08年9月│福岡県 ミュージアム相互の刺激があれば

    ミュージアム相互の刺激がデジタルアーカイブの進展に効果をもたらす、ということを証明できるわけではないけれども、これまで多くの県のサイトを見てきて、そして今回福岡県を見て、それがないわけはないだろうと思う。特にいくつかがよくなると、後に続く館はそれらのレベルを標準とするだろう。 デジタルアーカイブで北九州が見えてくる 福岡県はさまざまな面で九州の代表であり、さらに福岡、北九州という2つの大きな市があることから、地域性から入っていくのは難しいのではないかと予想したが、結果はそうでもなかった。 まず北九州市立いのちのたび博物館に入ってみよう。五つの市が合併して北九州市となったのは1963年、もうすぐ半世紀になる。2002年に自然史、歴史、考古の三つの博物館が一体となり館となった。全体を見渡すと地域の博物館はこのように三つのカテゴリが一緒になっている方が、前回(滋賀県)でも似たような指摘をしたが

  • デジタルアーカイブ百景(8) 06年8月

    前回の長崎大学附属図書館、奈良女子大学附属図書館では、所蔵品と地域との関連に必然性をうかがわせながら、ミュージアムのデジタルアーカイブを凌ぐほどの魅力を垣間見ることができた。 今回は大学ごとに特徴あるデジタルアーカイブというものの多様な姿を、さらに眺めてみたい。 まず地域との現実的なかかわりで、地震災害との関連に注目してみる。 大阪市立大学学術情報センターでは阪神大震災画像のデータベース検索を提供しており、このページから登録が必要ではあるが、研究・学習目的などに限り閲覧を可能としている。 また神戸大学附属図書館においてもそのデジタルアーカイブの中に上記災害に関する「震災文庫」があり、静止画、動画を含むさまざまな関連資料を見ることができる。 これらはもちろん見て楽しむものではないが、時代背景を語るものとして、間接的にさまざまなデジタルアーカイブと関係を持ってくると考えられ、この時期に整備が進

  • デジタルアーカイブ百景(4) 06年4月 見せるか見せないか

    あるミュージアムに特定の作品があることがわかっているのに、その画像をネット上で見ることができないとしたら、 予算、スケジュールなどの理由でデジタル画像化されていない デジタル画像化されているが著作権の関係で許可が得られず見せられない デジタル画像化されているが見せると来館者が減るなどその他の理由で見せない のどれかだろう。 ネット上に多くの画像を公開しているデジタルアーカイブで、ところどころ作品名の傍らに「画像なし」の表示があったりする場合は、予算、スケジュール、著作権の問題がクリアされれば、いずれ公開されるだろうという期待を抱かせる。 これらのなかで著作権が存在する場合、つまり我が国では作者の死後50年たっていない場合、複製権の問題が生じる。すなわちネット上で公開すると不特定多数の人たちに無断で複製されてしまいそれを追及し対価を請求することも容易でないということがある。そうなると画像の公

    tsysoba
    tsysoba 2006/05/01
    デジタル・アーカイブを公開することの意味
  • デジタルアーカイブ百景(3) 06年3月

    ミュージアムのホームページを見て、「収蔵品」や「コレクション」というところを期待しクリックしたところ、「キーワードを入れて下さい」という検索画面がいきなり出てきたためその先に行くのを敬遠してしまったという人は多いのではないだろうか。 ネットワーク上で多くのミュージアムのデジタルアーカイブを見ることができるようになってきたことは喜ばしい。しかしながらそれが一般の美術愛好者にフィットしたサービスの達成と言えるまでには、まだ先は長いと言わざるを得ない。 ホームページ上の「収蔵品」、「コレクション」、「データベース」、「デジタルミュージアム」、「バーチャル(仮想)ミュージアム」などというところからデジタルアーカイブに行き当たることが多いが、必ずあるはずだというつもりで試行錯誤しながら見ていないとなかなか見つからないところがあって、これではせっかくの努力が多くの人々に享受されない。 次に、入り口がわ

    tsysoba
    tsysoba 2006/03/25
    デジタル・アーカイブのインターフェースについて。当たり前だが、図書館・文書館だけが「アーカイブ」を形成するわけではない。
  • デジタルアーカイブ百景(2) 06年2月

    国レベルでデジタルアーカイブが推進され充実されつつあるということは前回述べた。一方、全国各地域においても格的なデジタルアーカイブを装備中のミュージアムがこの間続々と輩出している。例えば、熊県立美術館、鳥取県立博物館、岩手県立美術館などからそれを見てとることができる。これらは今後他の県立ミュージアムの模範となっていくであろう。 ただ今回はデジタルアーカイブの妙味を示すものとして、分散しているものを「同一地域」としてリンクしひとつのまとまりとして見せようという動きを紹介し、その可能性を問うこととしたい。分散しているものをリンクしてみせるという意味ではそのテーマはなにも「地域」に限らず特定の作家あるいは何か抽象的なものでもかまわないが、それは別の機会とする。 さて「地域」のデジタルアーカイブといっても、行政的な地域区分の大きさや性格によって、その取り組みの視点に違いを見ることができる。 まず

    tsysoba
    tsysoba 2006/03/01
    分散した収蔵品をWeb上で集めて仮想の博物館を構築。図書館でも同じことはできるはず。
  • ミュージアムIT情報:影山幸一 06年2月

    《あかさかみつけ #14》 アクリル/顔料/ポリプロピレン/ポリエチレン, 27.5×25×17.5cm,国立国際美術館蔵, 1987-89年 もしかしたら、岡崎はデジタルアーカイブにアンチの立場を取っているかもしれないと思っていたのだ。言葉で絵を描くともいえる岡崎に、絵の魅力とは何かを聞いてみた。「絵でも彫刻でも同じだろうが、人間がものを考えるということが面白いというか、よく分からないというところは、最初に考えるべきものがあって考えるのではなく、何もないところから考えが浮かんでくる。何もないものから考える。考えるということを考えるというところからすると、絵は一番考えるプロセスそのものに近いのではないか」。思考自体を組み立てるということと、絵を描くことは似ていると言う岡崎。テーマに従って描くのではなく、思考しながら描き、消し、また描き完成へと向かって行く。《あかさかみつけ #14》や《「平

    tsysoba
    tsysoba 2006/03/01
    アーティスト自らが作るカタログレゾネ、という趣も。こういうことが盛んになると、アート・ドキュメンテーションの世界で、統一をとっていてくのは、ますます大変かも。
  • 横浜トリエンナーレ2005・モバイルナビゲーション:電波ポスター

    次世代オーディオガイドに期待 規模の大きな美術館や博物館に行くと、音声で美術作品についての解説をしてくれるオーディオガイドを500円くらいで貸してくれる。知識を得るためにはとても有用だが、思いのほかその入手・返却手続きが面倒でもある。 観光客が集まる海外の大きな美術館では、多国語のガイドが用意されている。500年以上の歴史を持ち世界最大級の美術館であるヴァチカン美術館で、オーディオガイドをクレジットカードを担保にして借りたのだが、閉館時刻が来てしまい慌てたことがあった。海外でのハプニングは、それ自体思い出の1ページではあるが、返却しなくてすむオーディオガイドのようなものが、デジタル技術の導入やデジタルアーカイブの利用によって考案されれば、作品鑑賞の質を高めるのに役立つことだろう。 電波ポスターの仕組み 大日印刷(株)が開発したICタグと携帯電話を使った情報配信システム「電波ポスター」。こ

    tsysoba
    tsysoba 2006/01/27
    ICタグを使って、関連する情報を携帯のメールアドレス宛に送信する仕組み。メールアドレスを登録してもらう手間はあるけど、ちょっと面白いか。