皇太子さまの新天皇即位に伴う来年5月1日の改元を巡り、保守系の国会議員が新元号の公表を即位後にするよう政府へ働きかけている。政府は国民生活が混乱することを避けるため即位の1カ月程度前に公表する方針だが、保守系の議員は「新元号は新天皇が公布するのが望ましい」と主張している。 超党派の保守系議員でつくる「日本会議国会議員懇談会」は今年6月、「新元号の公表は改元当日の来年5月1日にすべきだ」との見解をまとめた。これを受け、懇談会会長の古屋圭司衆院議院運営委員長が今月6日、「新元号は新天皇が公布するのが伝統だ」と菅義偉官房長官に申し入れた。菅氏は「多角的に検討している」と答えるにとどめた。 政府は5月、官民の文書の準備やコンピューターシステム改修の時間を確保するため、1カ月前に公表する想定で準備するよう各省庁に指示した。公表後、速やかな公布を想定している。