中国の家電最大手、ハイアールグループ(海爾集団)は冷蔵庫や洗濯機などの「白物家電」の中大型機種を2010年内に日本で発売する。世界的な拡大戦略を一歩進める上で、世界一目の肥えた日本の消費者相手に、日本メーカーのブランド力の厚い壁に挑んで日本市場を攻略する必要があると判断したと見られる。ハイアールの挑戦の成否は、「安物」イメージをどこまで払しょくできるかがカギとなりそうだ。 これまで日本では単身者向けの小型商品を主に展開してきたが、今回、高品質製品をそろえ、消費者の目の厳しい日本市場に本格的に挑みたい考えだ。 日本メーカー製品より2割程度安く売る ハイアールは1984年に設立され、中国山東省青島市に本社を置く中国トップの家電メーカー。2009年12月期の売上高は約1兆6000億円で、従業員は約6万人。世界の165カ国に販売網を展開する。人口の多い中国で浸透度が高いこともあり、09年の冷蔵庫、