産業技術総合研究所(産総研)の川本徹研究グループ長らは、放射性廃棄物の一つである植物系放射性セシウム汚染物を焼却した灰の中から、セシウムを60~90%除去することに成功した。 東京電力福島第一原発の事故後、除染により生じる廃棄物の量を減らす技術の確立が求められてきた。その中の一つが、除染で集められた草木等を燃やした際に生じる放射性セシウムを高濃度に含んだ灰の管理である。 今回の研究では、高効率・高選択性を持つセシウム吸着剤のプルシアンブルー(PB)ナノ粒子を開発し2012年11月から福島県双葉郡川内村にて実証実験をおこなった。 その結果、10トン以上植物系放射性セシウム汚染物を焼却した際に生じる80kgの灰から、セシウムを水に抽出し灰に含まれるセシウムの60~90%除去することに成功した。また、水に抽出したセシウムをPBナノ粒子吸着剤で回収することで、汚染物の貯蔵施設に必要な容量を大幅に低
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