抱合語(ほうごうご、包合語とも書く)は言語類型論における言語の分類の1つ。単語、特に動詞に他の多数の意味的または文法的な単位が複合され、文に相当する意味を表現しうるような言語を指す。これに該当する言語はシベリアからアメリカ大陸にかけて特に多く分布する。 この用語は厳密には以下のような2つの異なる意味に用いられる: polysynthetic languageの意味。 incorporating languageの意味。 1のpolysynthetic languageとは、動詞が多数の形態素から形成される言語をいう。2のincorporating languageとは、単なる人称接辞などではなく、それ自体で意味を持つ多数の語彙的形態素(英語: lexeme、たとえば、目的語、手段を表す語、副詞など)が動詞に複合される言語をいう。すなわち動詞が抱合 (incorporation) により新た