春もようやく近づいてきました。今回の主役は、今が旬のにら。この時期のにらは独特の臭みもおだやかです。中華などでおなじみのパンチのある風味と異なる、爽やかで繊細な味わいのスープをご紹介します。 スープ作家の有賀薫さんによる、旬の野菜をたっぷり食べるベーシック・スープのレッスンです。 やわらかく香り高い春のにらを、中華のスープでどうぞ。 にら、しょうが、ごま油、それに唐辛子。定番の中華素材ですが、中華料理屋でよく出会うようなパンチの効いた味ではありません。舌から喉へとなめらかにすべり落ちていく、繊細でやさしい味わいのスープを作ります。 主役は、にら。にらの旬は、春です。年中出回るにらも、この季節はみずみずしくやわらかく、独特の臭みもおだやかで、たっぷり食べるのに適しています。しょうがや豚ひき肉など強い味になりがちな素材も使いますが、それらをにらの風味をうまく引き立てるように使います。 油、素材