![医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/179e212a6bd26d154eb66625d21a03e2fecba48c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41Q563S9RCL._SL500_.jpg)
秋葉原の殺人事件でもう一つ思ったのは、産業精神医学が「企業イメージを損ないかねない」従業員をスクリーニングする手段になるのではないかということ。診断から治療に至る経路と排除に至る経路、二つの経路のうち、前者は企業にとってコストとリスクが高く、後者は企業にとってコストとリスクが低い。産業精神医学の専門家たちの責任は重い。追記(08/06/15): 以前も少し書いたように症候学的な手法で「近い将来に殺人や拡大自殺をする」リスクの高い集団を抽出する技術は確立していない。が、自殺が詳細に研究され、ハイリスク集団が抽出されたように、殺人や拡大自殺も同様の研究が可能だろう。例の事件の容疑者は研究者にとって格好のサンプルとなりうる。
国民1人あたりの医師の数を計算してそれが諸外国と比べて少ないから医師不足なんだ、みたいな議論って、意味が乏しいですね。そんなことを言い出したら、日本は未だに弁護士不足なはずなんだけど、実際には今年新たに資格を取得する新人さんの働き口が大量に不足している!と会内で問題となるくらい、現実には既に供給過多状態にあるわけですし(偏在があるが故に不足している分野はありますが。)。 実際のところ、歯科医師が既に供給過剰状態にあることは既に知られているし、皆保険制度がない獣医業界も大変ですし、開業医の倒産件数も徐々に増えています。病院の勤務医や一部の診察科目については医師不足が問題となっていますが、それは医師内部の待遇格差等に基づく偏在の問題であって、医師全体の数が不足しているということの裏付けにはなっていません(これも、弁護士過疎地が存在するということが、弁護士全体の数が不足していることの証拠にならな
「マスコミたらい回し」とは?(その122)横浜焦土作戦で神奈川県の産科を崩壊に追いやる共同通信の次の攻撃破壊目標は「医療系blog」→共同通信にまた一つ勲章「飛び込み出産お断り」という決議がある首都圏産婦人科医会でなされる 共同通信といえば 横浜焦土作戦 だ。 2006年夏の堀病院無資格助産ガサ入れ によって、そうでなくても看護師・助産師不足の現在、 必要な助産師を手配できない全国の産科が「分娩数制限」や場合によっては廃院に向かった のは、記憶に新しい。堀病院産婦死亡事例の遺族が共同通信記者氏であり、警察に積極的に働きかけて、堀病院ガサ入れに持ちこんだ、とご本人が明言されている。亡くなられた産婦さんには、心からご冥福を祈るのであるが、全国の産科および妊産婦にどのような被害をもたらしたかを考えると、共同通信記者氏のやり方には、非常に疑問を覚える。 2007-06-08「マスコミたらい回し」と
西川敦子(フリーライター) 【第26回】 2008年05月07日 チーム全員がうつ退職 「人材使い捨て企業」で何が起きたか ~ 31歳男性(既婚/IT系企業勤務)は見た!【前編】~ 「なんと、若手全員がうつで退職。チームそのものが消えちゃったんですよ」 こう語る大手IT系企業の宮本峻さん(仮名・31歳)は、ネットワーク保守・運用部門で働いている。 「消えたチーム」というのは、宮本さんのいる部署の隣のプロジェクトチームだ。ここには、中途入社した彼の同期5人が配属されていたという。その5人がそろいもそろってメンタルヘルスを悪化させた。うつや自律神経失調症などを病み、2年目には全員いなくなっていたという。 「結局、プロジェクトは立ち行かなくなり、会社は事業から撤退することになりました。こんなことは今に始まったことじゃありません。大量に新人を採用し、彼らがいなくなると、また募集をかける。そ
「うつ病で解雇」は無効 東芝に賃金支払い命令 東京地裁2008年4月22日19時34分印刷ソーシャルブックマーク 「東芝」(東京都港区)の工場で働いていた重光由美さん(41)が、長時間労働が原因でうつ病を発病したのに解雇したのは違法だと訴えた訴訟で、東京地裁(鈴木拓児裁判官)は22日、解雇を無効とし、未払い賃金など約2700万円を支払うよう東芝に命じる判決を言い渡した。 代理人の川人博弁護士は「業務が原因で精神疾患にかかった従業員の解雇が、判決で無効だと認められたケースは初めて。過労でうつ病を発症する人は多いが、裁判で戦い続けることが難しい現状もある。経営者に警告を発する画期的な判決だ」と話す。 重光さんは、埼玉県にある工場内の液晶生産ラインの技術者だった。01年10月にうつ病の診断書を東芝に提出して休職。04年9月に休職期間が満了したとして解雇されたという。 判決は、重光さんがうつ病にな
救急患者の受け入れ不能、いわゆる「たらい回し」が起きる原因は多岐にわたっている。訴訟問題や患者のモラルの問題もそうだし、根本的には十分なコストをかけていないことによる。救急隊と病院の連絡不備は些細な問題であり、「空床状況がネットでリアルタイムに分かるシステム」などでは問題は解決しない。対策とってますとアピールできる役人と、仕事がもらえる業者には利益があるので、金ピカのITオンラインシステムはどこぞで導入されるであろう。そして僻地の医師不足対策としてあちこちでなされている「医師バンク」と同じ経過をたどる。 さて、それはともかく、受け入れ不能の一因として今回取り上げるのはベッド不足である。物理的なベッドのことではなく、入院に関する受け入れ能力を指す。ベッドが全部埋まっている状態を満床と言うが、満床であれば入院を要する救急患者は受け入れられない。厳密に言えば、とりあえず外来で応急処置をして入院が
臨床心理職能メモの2月12日のエントリー「スクールソーシャルワーカーのこと」で、 文科省のスクールカウンセラー活用事業は、平成7年度から始まったので、来年度で14年目を迎えることになります。残念なことに、来年度からは、文科省の補助金が3分の1に縮小されることになりました。今までは、2分の1が国の補助金で、残りを都道府県が出すという形でした。いずれの都道府県も緊縮財政の折から、2分の1補助だった時と同じだけの事業規模を都道府県で維持するのは難しく、私の所属する県では、来年度は、スクールカウンセラーの時間数が全体的に半減という状況のようです。 と書かれていました。 私の生息地ではどうなるかはわかりませんが----国の負担が3分の1になれば、つなでさんの所属する県とは似たような地域性や財政事情なので、おそらく時間なり単価が減ることはまちがいないでしょうね。 うわー、正直、イタいですね。収入激減、
1 名前:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★[]2008/01/18(金) 22:00:18 ★精神障害者の81%が未就業 厚生労働省が18日発表した障害者の就業実態調査で、15歳以上64歳以下の精神障害者35万1000人のうち、81%に当たる28万3000人は企業での労働や授産施設などでの訓練のいずれにも就いていないことが分かった。 これらの未就業者のうち、62%は就業を希望しており、精神障害者の社会参加には依然、厚い壁があるといえそうだ。調査は5年に1回実施しており、今回は2006年7月現在の状況を調べた。これまでは身体、知的障害者だけが対象だったが、初めて精神障害者を加えた。 就業している精神障害者6万1000人でも、企業での常用雇用は33%にとどまる。このほか、授産施設や作業所で労働には当たらない訓練に従事している人が38%で常用雇用より多かった。 h
医師不足、医療難民、救急医療の崩壊。日本の医療は崖っぷちに立たされている。医療崩壊を防ぐ最終手段「マグネットホスピタル」設置を提言する。 少人数体制の診察を強いられる産科医達。遠距離通院に耐える妊婦達。窮状を訴える声が地域を覆っている。お産の現場で今何が起こっているのか。 現役産科医である著者が日本の産科医療の危機を訴える。巻末に産科崩壊回避のための私案も提示。 日本周産期・新生児医学会主催の新生児蘇生法・実技講習会の公認教材。分娩にかかわるすべての医療従事者のために、確実に新生児蘇生法の基礎知識と実技が修得できることを目的に、イラスト・写真などを多用してわかりやすく解説。 最近刊行された診療ガイドラインに準拠して、現在の標準的治療法を網羅した改訂版。 後期高齢者医療制度、救急、産科・小児科、医療事故調など各分野の第一人者に執筆またはインタビューを依頼。 医師の過酷な勤務状況から医療問題
京大医学部にいる高校の同級生と話をした。 「最近どう? 産科も小児科も麻酔科も足んないけど」 「ああ。麻酔科はどうってことないわ。単に病院から辞めてるだけで、フリーになったらすごいからな。儲かるぞ」 「そうらしいね。ちょっと知ってる心臓外科の麻酔の女医さんも、医局辞めてフリーになったらしいけど、あちこち呼ばれてるみたいだし」 「腕さえあれば、麻酔科は大丈夫だな。病院だと待遇悪いからな」 友人はマイナーの医師だ。 「それよりお前、外科だよ、外科。とんでもねえぞ」 「人いない?」 「もうすぐ日本じゃ、これまで普通に助かってたヒトが、手術を受けられなくなって、死ぬことになるぞ」 「そんなに来ないのか」 「で、マイナーに大量に流れてくるんで。オレもマイナーだからあれだけどさ」 京大医学部の現場にいる友人の言葉だから、かなり切実だ。京大にいても外科の将来は危機に瀕してる、と他科の医師が感じる所まで来
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