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北村薫に関するumikawausoのブックマーク (6)

  • 北村薫『野球の国のアリス』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    野球の国のアリス (ミステリーランド) 作者: 北村薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/07メディア: 単行購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (51件) を見る アリスは女の子でありながら少年野球チームのエースを務めており、その実力たるや、同年代の男の子も舌を巻くほどだった。しかし進学した中学の野球部では女子選手として所属することは許されておらず、アリスは野球を辞めてしまった。ところが、アリスは再び投手として全国一のチームと勝負することになる。それも、奇妙な成り行きで迷い込んだ鏡の国という舞台で。 物語の根底にあるのは主人公アリスの成長であり、アリスの前に立ちはだかるのは男女差の壁である。男女による体力差がそれほどでもない小学生のときは野球選手として活躍することが出来た。しかし、年をとるにつれて男女の体力差は大幅に開いてしまう。そしてそれが確実なこと

    北村薫『野球の国のアリス』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2008/08/24
    鏡の国を見てみたいです。
  • 本日の読み終わり 北村薫『ひとがた流し』 - nanaoko1999’s blog

    ひとがた流し 作者: 北村薫出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/07メディア: 単行 クリック: 17回この商品を含むブログ (104件) を見る 新聞連載をまとめたものだと読み終えてから気づき、至極納得。北村薫の小説の巧さがきりりと光る、とても端正な小説だった。 昔からの友人関係にあり、三角形をなす女性3人が物語の核にあって、語り手を変えながらそんな彼女らの日常が淡々と綴られるのだけど、小説が進むうちに、彼女らが歩んできた人生がくっきりと浮かび上がってくるところがいい。3人が3人とも、人生の苦渋を舐めてきたからか、背筋がぴんと伸びた、凛々しい女性ばかり。いつしか単なる友人以上の近しい存在になった、固い絆を結んだ彼女らのことが羨ましくなってくる。強くそう思ったのが、三角形をなす友人関係の一点が失われそうになってから。 6章まであって、各章の中で、些細なものから重要なものまで

    本日の読み終わり 北村薫『ひとがた流し』 - nanaoko1999’s blog
    umikawauso
    umikawauso 2006/10/08
    「何か一つは必ず謎が解ける趣向や、視野人物の交替がモノを贈り贈られる…まさしくバトンタッチされる趣向」
  • 北村薫『ひとがた流し』(朝日新聞社)レビュー - やぶにらみの鳩時計@はてな

    日のエピグラフ 小さなことの積み重ねが、生きてくってことだよね。そういう記憶のかけらみたいなものを共有するのが、要するに、共に生きたってことだよね。(P203より) ひとがた流し 作者: 北村薫出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/07メディア: 単行 クリック: 17回この商品を含むブログ (104件) を見る 大文字の“人生”の意義よりも、日々の生活における微細な心理的穿鑿の積み重ねによって、“小説”のテーマ、というよりその方舟の舳先が示す方向、その先にある風景が徐々に浮かび上がる。「登場人物の流すものとしては《涙》という言葉も使うまいと思った」。あらゆる“感情”が労働化して、喜怒哀楽が単なるシニフィアンとして浮遊するこの時代、「泣ける」と“指示”されなければ涙を流すこともできない者たちが増えているときに、この試みは、「《祈り》」を賭金にした、“反動”的ともいうべき冒険

    北村薫『ひとがた流し』(朝日新聞社)レビュー - やぶにらみの鳩時計@はてな
    umikawauso
    umikawauso 2006/10/08
    「“言葉”を介した関係性は、“役割”を反転させうることによって、日々の営みの基底をつくりあげることだろう。」
  • booklines.net - [北村薫] ひとがた流し

    umikawauso
    umikawauso 2006/10/08
    「人から人へ渡されるもの。それは物であり心でもあります。」
  • 月並みな感想 - 新・読前読後

    北村薫さんの最新長篇『ひとがた流し』*1(朝日新聞社)を読み終えた。北村さん初の新聞連載小説である。 わが家も購読している朝日新聞に連載されたものだが、最初の数回読んだきり「いいや、あとは単行になってから読もう」と読みつづけるのを放棄した。せっかく連載というリアルタイムで読むことができるのだから、享受すればいいものを、やはりわたしは「のかたち」になっていないと読めないらしい。内容的に興味があったとしても、雑誌連載では読む気が起きない。雑誌に一挙掲載というものであっても駄目だ。新聞や雑誌を読み込むことが苦手なのである。 さて作品は、北村さんの主舞台であるミステリではない。『スキップ』『ターン』『リセット』のいわゆる「時の三部作」のようなSF的仕掛けもない。小学校以来の同級生仲間(ひとりは高校からの同級生)である三人の女性とその家族が主な登場人物である。 三人の年齢は四十を越えている。そ

    月並みな感想 - 新・読前読後
    umikawauso
    umikawauso 2006/10/08
    「生きるのは難しいけれど、人生けっして一人では歩んでいないのだなあ」
  • 北村薫『ひとがた流し』 - ミドリコ雑記帖

    ひとがた流し 作者: 北村薫出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/07メディア: 単行 クリック: 17回この商品を含むブログ (104件) を見る物語の語り出し、読者に状況を説明するのはひとつめの難所だと思うのですが、北村薫と宮部みゆきはこれがとても巧いと毎度のことながら思います。ある程度状況を明かしつつ物語への興味をかきたてる宮部みゆきに対し、北村薫はまったく分からない場に放り込んで、そこから糸を手繰るように景色が見えてくる、という感じ。たとえばデビュー作の『空飛ぶ馬』は「眠い――といえば高校生の頃は、朝起こされる時当に眠かった。」と始まります。派手なパフォーマンスなしに読者をひきつける手腕が凄いと思います。 物語の展開も、決して派手とは言えない。別の人が語れば数行で通りすぎるかもしれないささやかな物事を、丁寧に見つめる眼と、細やかに描く筆があるから、他にはない、いとお

    北村薫『ひとがた流し』 - ミドリコ雑記帖
    umikawauso
    umikawauso 2006/10/08
    「北村薫は、まっとうに生きることが免罪符になるとは考えない。」
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