タグ

ブックマーク / drunkershigh.hatenadiary.org (15)

  • 小峰元『アルキメデスは手を汚さない』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) 作者: 小峰元出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/16メディア: 文庫 クリック: 94回この商品を含むブログ (101件) を見る 2006年9月購入。2年11ヶ月の放置。女子高生の柴美雪が亡くなった。死因は中絶手術の失敗で、彼女を妊娠させた相手は不明のままだ。復讐を誓った父親の健次郎は美雪の友人たちに探りを入れる。そんな中、美雪のクラスメイトが毒殺未遂に逢う…… 基的人間関係は大人VS子どもという構図に収まる。そして分別のついた大人に対して少年少女たちは怖いもの知らずで、はっきり言って大人をなめきっている。そのありさまはいかにもゆとりっぽいのだが、書が発表されたのは1970年代で、彼らをゆとりという言葉でくくるわけにはいかない。強いて言えば、彼らのような言動のあり方は時代を問わないものであるということなのだろう。ただ一方

    小峰元『アルキメデスは手を汚さない』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2009/08/21
    甘っちょろいガキと大人の対決とのこと。微妙に気になる。
  • 翔田寛『消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿 (ミステリ・フロンティア) 作者: 翔田寛出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/06/25メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (21件) を見る 2004年6月購入。4年2ヶ月の放置。文明開化直後の明治初頭、横浜居留地。新聞記者として当地に赴任したワーグマンが事件を解決していく歴史短編ミステリ。 扱われる謎・事件は幽霊や切腹といった旧来の日文化が絡んでくるものが多く、また事件に巻き込まれる人物には西洋人も結構登場する。舞台とした時代背景を念頭においた設定であり、そしてそれらが十分に活かされたストーリーに仕上がっている。 また、当時代を扱うにおいて注目されるであろう問題――近世的江戸文化と近代的西洋文化の比較がミステリレベルにおいてあからさまに強調されてない点は非常に好印象だ。書の視点人物は西洋人であるが、

    翔田寛『消えた山高帽子 チャールズ・ワーグマンの事件簿』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2008/09/01
    時代背景をうまく生かされているらしい
  • 北村薫『野球の国のアリス』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    野球の国のアリス (ミステリーランド) 作者: 北村薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/07メディア: 単行購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (51件) を見る アリスは女の子でありながら少年野球チームのエースを務めており、その実力たるや、同年代の男の子も舌を巻くほどだった。しかし進学した中学の野球部では女子選手として所属することは許されておらず、アリスは野球を辞めてしまった。ところが、アリスは再び投手として全国一のチームと勝負することになる。それも、奇妙な成り行きで迷い込んだ鏡の国という舞台で。 物語の根底にあるのは主人公アリスの成長であり、アリスの前に立ちはだかるのは男女差の壁である。男女による体力差がそれほどでもない小学生のときは野球選手として活躍することが出来た。しかし、年をとるにつれて男女の体力差は大幅に開いてしまう。そしてそれが確実なこと

    北村薫『野球の国のアリス』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2008/08/24
    鏡の国を見てみたいです。
  • 大倉崇裕『七度狐』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    七度狐 (創元クライム・クラブ) 作者: 大倉崇裕出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2003/07メディア: 単行 クリック: 4回この商品を含むブログ (31件) を見る 2003年7月購入。4年10ヶ月の放置。「季刊落語」の間宮緑は杵槌村という寂れた地で行われることになった春華亭の一門会の取材に訪れることになった。この一門会では引退を表明した六代目春華亭古秋が後継者となる七代目を襲名することになるという。候補は古秋の息子たち三人――古市、古春、古吉。いずれも古秋を継ぐには何らかの問題を抱えており、誰が継いでも穏やかにおさまりそうはない。そのような空気の中で殺人事件が発生、さらに村は豪雨によって陸の孤島と化す。やがて事件は連続殺人へと発展していく。 テーマとなるのは見立て殺人であるのだが、趣向は非常にユニークだ。見立ての材料とされるのが落語「七度狐」で、狐に七度騙される男について

    大倉崇裕『七度狐』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2008/05/26
    大倉崇裕さんって落語ミステリ多いんかな。
  • 樋口有介『林檎の木の道』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    林檎の木の道 (創元推理文庫) 作者: 樋口有介出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/04/12メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (23件) を見る 2007年4月購入。1年1ヶ月の放置。17歳の夏休み、広田悦至は元カノの宮沢由美果が自殺したという報せを受ける。自殺を信じない彼女の友人で悦至とも幼馴染である友崎涼子とともに由美果が死に至った事情を調査し始める悦至。やがて彼は由美果は自殺ではなく何者かに殺されたのではないか、という疑問を抱くことになり、さらなる調査を進めて行くことになる。 ……以上、ストーリー展開や物語の人間関係は樋口テンプレにのっとったもので、読中及び読後に抱く感慨も他の樋口作品と似通ったものになるであろう。そんな中で書の特徴をひとつあげるとするならば、人の生きる道、人生というものが明確に示されていることがある。主人公とヒロイン、そして被

    樋口有介『林檎の木の道』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2008/05/19
    樋口さんの十八番。
  • 松尾由美『安楽椅子探偵アーチー オランダ水牛の謎』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    オランダ水牛の謎<安楽椅子探偵アーチー> (創元クライム・クラブ) 作者: 松尾由美出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/10/24メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (21件) を見る 2006年10月購入。1年5ヶ月の放置。人間と会話が出来、抜群の推理力を誇る安楽椅子「アーチー」が探偵役をつとめるシリーズ第2弾。収録された短編5つのタイトルはそれぞれ国名がついており、偉大なる先達のひそみに倣う形式となっている。安楽椅子の持ち主・及川衛が見つけてきた忘れ物の白い封筒に入っていた木の葉と謎のメモ書きを巡る話「オランダ水牛の謎」、衛のガールフレンドが預かることのなったと飼い主の関係「エジプトの謎」、風変わりな少女がモデルをつとめた彫刻を壊した犯人を捜す「イギリス雨傘の謎」、インド料理屋で遭遇した客の、おかしな振る舞い「インド更紗の謎」、偶然知り合った翻訳家

    松尾由美『安楽椅子探偵アーチー オランダ水牛の謎』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2008/03/09
    成長物としても面白いとか。まずは一巻目から読もう。
  • 北森鴻『螢坂』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    螢坂 作者: 北森鴻出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/22メディア: 単行 クリック: 4回この商品を含むブログ (33件) を見る 2004年9月購入。3年の放置。美味いビールと粋な肴を出してくれるバー「香菜里屋」で語られる不可思議な出来事を、マスターの工藤が解決する短編シリーズ。恋人を残して戦地に向かった戦場カメラマンが、別れの間際に恋人と見た螢の舞う美しい坂。恋人が螢坂と呼ぶその坂はしかし、十六年ぶりにその地を訪れたカメラマンには再び見つけ出すことはできなかった。螢坂はどこに行ってしまったのか。恋人との美しい思い出、そして別れの際に語られる悲しき真実を描く表題作「螢坂」。ひょんなことから預かることになったに関する人情話の裏にあるもうひとつの人情話「に恩返し」。宅地開発で立ち退きを迫られた商店街の店主たち。ただ一人頑固に反対していた女店主の店が、十年後の今になっ

    北森鴻『螢坂』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2007/09/16
    秋の夜長に似合いそうなバーを舞台にしたミステリ。
  • 秋梨惟喬『もろこし銀侠伝』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    もろこし銀侠伝 (ミステリ・フロンティア) 作者: 秋梨惟喬出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/08メディア: 単行 クリック: 3回この商品を含むブログ (24件) を見る 2007年8月購入。1ヶ月の放置。「武侠小説」という、日ではいまひとつ注目されないジャンルがある。簡単に言うと中国における通俗時代活劇小説で、読んで字のごとく「武」――格闘バトル要素と「侠」――信義や義侠心を重んずる行動理念を前面に押し出した作風が特徴だ。日で言うと山田風太郎の諸作品や吉川英治『鳴門秘帖』、最近の作品では西尾維新の戯言シリーズにおけるバトル要素などが似通ったテイストを持っている。あるいは少年ジャンプに代表されるような少年漫画のバトルものにも酷似している。では実際の武侠小説はいかなるものか、という点についてはそれこそ金庸の『秘曲 笑傲江湖』や『天龍八部』など全作品や古龍の『多情剣客無

    秋梨惟喬『もろこし銀侠伝』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2007/09/16
    武侠小説を読んでから。
  • アンソロジー『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所 作者: 秋治,日推理作家協会出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/05/24メディア: 単行購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (88件) を見る 2007年5月購入。3ヶ月の放置。週刊少年ジャンプの長寿連載「こち亀」の30周年を記念して編まれたアンソロジー。執筆者は大沢在昌、石田衣良、今野敏、柴田よしき、京極夏彦、逢坂剛、東野圭吾という豪華メンバーで、両津勘吉が新宿鮫やIWGPのマコトと共演している。熱心な原作読者からみると、両津や大原部長、あるいは中川、麗子といったレギュラーキャラクターの造形に違和感を抱く作品もあるものの、東野圭吾「目指せ乱歩賞!」のように原作に忠実な佳作もあるし、京極夏彦「ぬらりひょんの褌」のように原作ネタを随所にちりばめたマニアックな作品もあり、総じて見た場合なかなか楽しめる作品集だ。 そもそも「

    アンソロジー『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2007/08/16
    こんなの出てたのか~
  • 大倉崇裕『三人目の幽霊』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    三人目の幽霊 (創元クライム・クラブ) 作者: 大倉崇裕出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2001/05メディア: 単行 クリック: 1回この商品を含むブログ (23件) を見る 2001年5月購入。5年11ヶ月の放置。「季刊落語」の編集者・間宮緑の周囲で起きるさまざまな事件上司である牧大路が解決していく。短編を5編収録しているのだが、事件の内容が落語界内部のものと語り手である緑の周辺で起きるものとが交互に描かれており、読み手はなじみのない落語界と緑の等身大の生活を垣間見ることによって、作品世界そのものを立体的に捉えることができる。また、緑の周辺で起きる事件も背景にある人間の感情がある特定の落語作品に通ずる要素があり、その辺をうまく組み合わせることによって全編をひとつの「落語ミステリ」という作品に仕上げられている。デビュー作にしては地に足のついた好短編集といえる。

    大倉崇裕『三人目の幽霊』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2007/04/15
    落語とミステリ
  • 鯨統一郎『なみだ特捜班におまかせ!』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    なみだ特捜班におまかせ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子 (ノン・ノベル) 作者: 鯨統一郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2005/10メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (30件) を見る 2005年10月購入。1年半の放置。野暮な外見からは想像ができない天才的なサイコセラピスト・波田煌子は人間の深層心理を読み解く能力を買われて警視庁の臨時職員として犯罪心理分析官となる。煌子は未解決の七つの迷宮入り事件を特捜班のメンバーとともに解き明かしていくことになるのだが…… いわゆる名探偵ものの犯人指摘の演出は単に犯人を明らかにするだけではつまらない。インパクトを与えるには奇をてらった演出が必要で、その意味ではこの波田煌子という探偵役はうってつけだ。プロファイリングによって導き出された犯人像は捜査員一同がぽかんとするほど一風変わったものでありながら、最終的にはその指摘から

  • 蒼井上鷹『出られない五人』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    出られない五人―酩酊作家R・Hを巡るミステリー (ノン・ノベル) 作者: 蒼井上鷹出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2006/09メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (36件) を見る 2006年9月購入。半年の放置。アル中作家・アール柱野の急逝を偲び、オフ会が開催されることとなった。場所はアール柱野になじみの深いバー<さばずば>。そんな中で行われたオフ会の現場で身元不明の死体が発見される。ところが集まったメンバー5人は各々いわくありげな事情を抱えており、通報したり現場を抜け出したりできずにいた。 登場人物の思惑に基づいて構成された密室空間という趣向は石持浅海作品を思わせるものがあるが、この作者の描き出す世界は人をっているというか、異色な雰囲気がある。眼目がクローズドサークルによって絞られた人物の中でのフーダニットという方向ではなく、各人物の思惑によって転がっていく

  • 島田荘司『切り裂きジャック・百年の孤独』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫) 作者: 島田荘司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10/06メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (28件) を見る 2006年10月購入。4ヶ月の放置。現今知られている「切り裂きジャック」事件の詳細をヒントに当該事件の犯人を作者なりに指摘して見た作品。ただ、それだけのみならず百年後の現代に切り裂きジャック事件とそっくりの事件が起きたという設定を持ち込み、探偵のクリーン・ミステリが二つの事件を解決してみせる。現代の事件が進行する章と章の合間に元祖切り裂きジャック事件の詳細描写を挿入するという構成をとっているのだが、作者の筆力とあいまって臨場感を高めてくれる。ページ数のわりに読み応えは抜群だ。

    島田荘司『切り裂きジャック・百年の孤独』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2007/02/20
    島田さんの作品は読んだことなかったな~。
  • 恩田陸『ドミノ』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    ドミノ (角川文庫) 作者: 恩田陸,sengajin出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2004/01/23メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 94回この商品を含むブログ (271件) を見る 2004年1月購入。3年の放置。東京駅を舞台に、たくさんの人が関わりあいひとつの絵模様を作り出すという、一風変わった作品。大口の契約を目前にした生命保険の社員たち、オーディションを受けにきた母娘、元暴走族のピザ屋、大学推理研の若者たち、修羅場を迎えつつある恋人たち、句会のオフに参加しようとする田舎の老人、警察OB、ホラー映画監督とそのペットと通訳、テロをたくらむ過激派、テレビの人気キャスター……総勢27名と1匹の行動がさながらタイトルにあるドミノ倒しのごとく連鎖的に関わり合っていく展開の面白さ、そして多彩な登場人物、そしてそれによって生ずる多彩な視点を用いつつも読者に混乱をもたらす

    恩田陸『ドミノ』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2007/02/11
    異なる作風らしいので気になるな。
  • 乙一『銃とチョコレート』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。

    銃とチョコレート (ミステリーランド) 作者: 乙一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/05/31メディア: 単行購入: 4人 クリック: 76回この商品を含むブログ (319件) を見る 貴族や富豪から盗みを繰り返す怪盗ゴディバ。警察や名探偵ロイズはゴディバを捕まえんと奮闘するが、いまだにその望みはかなわない。移民の少年リンツはある日、亡父の形見の中に怪盗ゴディバ逮捕につながるヒントらしきものを発見する。リンツはこの発見をロイズに知らせるのだが…… という幕開けを見せる乙一の新刊。一見怪盗VS名探偵という少年向けのテーマを、これまた少年の視点で描いたベタベタなジュブナイル作品なのだが、それは最初だけ。ここからの話の転がし方が巧みで巻を置く暇を与えない抜群のストーリーテリングを見せる。「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」というテーマの模範解答と断言して

    乙一『銃とチョコレート』 - 積読自慢はカッコワルイと思います。
    umikawauso
    umikawauso 2006/10/21
    [乙一][銃とチ]「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」というテーマの模範解答と断言してもいい出来だ」
  • 1