「わしはこのごろ毎日、希美をおかずにやっとんで」 「えっ?」(この「えっ?」は、ぼくと希美が同時に言った「えっ?」だ) 「えっ?当たり前じゃろ?男は、自分が一番したい女を思い浮かべてやるんじゃけん」 希美は嬉しそうに笑い、丁寧に黒田に頭を下げた。 「それはそれは、どうもありがとうございます」 「いえいえ、どういたしまして」 丁寧に黒田も頭を下げた。 「今夜もまた、よろしくお願いいたします」 それを聞いて、ますます希美は嬉しそうに、芝生に三つ指を突いた。 「こちらこそ、ふつつかものですが、よろしくお願いいたします」 理解できねえ! 爆笑とほろ苦さの青春物語でした。ハマるハマる → 感想