2019年2月1日に放映されたNHK「おはよう日本」で、経済効果に詳しい関西大学の宮本勝浩名誉教授が、節分を過ぎて廃棄される恵方巻きの金額が全国で10億2800万円に上ると試算したと紹介していた。 これまで、いったいいくら捨てられているのか、見当もつかなかった恵方巻きの廃棄金額を、具体的な数字として試算されたのは、一般の人にとって、とてもわかりやすい。みんな、なんとなくは知っていたものの、こうして数字で出されると、改めて、恵方巻き廃棄の経済的損失が甚大であることが伝わってくる。 宮本勝浩名誉教授は「廃棄するには、さらにコストがかかるので、経済的な損失はこれ以上になると思う」と話しているそうだ。 筆者は、今回の試算金額をはるかに上回る金額の恵方巻きが毎年廃棄されているであろうと、これまでの取材から考えている。 その理由は、売り場に出る前の、恵方巻きとして「完成形」でない、バラバラの状態で製造