エバーハルト・ブッシュ著 『カール・バルトの生涯』(新教出版社)によると、ビリー・グラハムは(スイス)バーゼルのバルトの自宅を訪ねたことがあるそうです(グラハム自身も著書、『聖霊』 いのちのことば社刊 でそのことに触れている)。 それに先立つ1960年8月、ヴァリス州で息子マルクース・バルトの紹介でビリー・グラハムと会った時の印象をバルトは次のように語っています。 「彼はまったく楽しい男(jolly good fellow)です。彼とは、個人的にもよく、オープンに話すことができ、このような福音伝道のラッパ手たちにとっては必ずしも自明でないことにも、しっかり耳を傾けることができる人だという印象を受けます。」 この2週間後、グラハムはバーゼルにあるバルトの自宅を訪問します。この時もよい印象を受けたそうです。しかしその日の夕方、ザンクト・ヤコブ競技場でのグラハムの伝道説教を聞いて「事態はまったく