長野市の鷲沢正一市長は29日の定例会見で、私見と断った上で「もう一度、長野で五輪をやりたいという気持ちはある」と述べ、2016年の夏季五輪で東京が開催地に決定すれば、長野も再び五輪を開催したいとの考えを明らかにした。 鷲沢市長は、1964年の東京五輪開催から8年後に札幌五輪が開催されたことから「(今回)東京が成功し、その10年後ぐらいに日本で五輪をやる機運が高まれば、長野は比較的条件はそろっている」と話した。理由としては、設備が整備済みで環境破壊が少なくてすむ▽IOC委員は冬季もあまり寒いところは好まない−ことなどを挙げた。 また、鷲沢市長は、10月2日の五輪開催地決定を前に「候補地はビッグネームばかり。我々が(他の候補地と)争った冬季とはケタが違う。ただ、五輪をやることで、すごいエネルギーが地域に集まってくる。その感動を東京にも味わってほしい」とエールを送った。