10分間瞑想とマインドフルネスの本『頭をからっぽにするレッスン』 前回の記事からの続きです。 導師からのアドバイスにより、自分の中にある悲しみの場所を突き止めようとした著者プディコム氏。 悲しみを観察しているうちに、その悲しみが弱まっていることに気づき始めます。 「思考」を「意識」に変えることで、何かが変わったと確信したプディコム氏は、再び導師に会ったときにそのことを報告してみました。 感情そのものと、感情への反応は別 導師はプディコム氏の変化に気づき、笑います。 瞑想によって不快な感情を追い払えるわけではないけれど、意識をとぎすませることで、不快な感情が湧いてくるすきがほとんどなくなるということ。 プディコム氏はもともと、悲しみのほかにいらだちや不安も感じていました。 しかしこれらは、もともとあった感情に対する彼の反応にすぎません。 事実、彼は悲しみを観察しているときは怒りや不安を感じて