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  • 旧跡の宝庫・トルコ東部、知られざるキリスト教遺跡 開発・観光・アイデンティティポリティックスの間で | JBpress (ジェイビープレス)

    の置かれた地政学が領土問題を「島」を巡る問題に帰着させるように、グルジアと旧ソ連・中東においては、周知のことながら民族と宗教がまさに歴史とナショナリズムの問題において主要なファクターとなる。 先月、トルコ共和国東部に残存するグルジア教会の遺跡を訪れた。 川嶋氏の韓国訪問よろしく、イスラム国トルコへのキリスト教遺跡訪問に多少緊張したものの(そもそも20年前のソ連崩壊まで北大西洋条約機構=NATO加盟国トルコとの往来は厳しく制限されていた)、見事にグルジア人の観光名所化しており、拍子抜けするほどであった。 美しい教会遺跡とその困難な保存状態については写真で見ていただくとして、今回は、グルジア正教会とグルジア人が「タオ・クラルジェティ」と呼ぶトルコ領内に含まれる旧グルジア王国支配地域の歴史について簡単に触れてみたい。そのうえで、遺跡を巡る複雑な環境についてもリポートする。 グルジアは古い正教

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  • ビートルズをギター1本で再現 デビュー50年のサウンドをアコースティックに美しく | JBpress (ジェイビープレス)

    ロック、ポップス史上に燦然たる栄誉を刻む伝説のバンド、ビートルズ。彼らの最初のシングル「ラブ・ミー・ドゥ(Love Me Do)」が発表されて、この10月で50年が経った。 「レット・イット・ビー」「イエスタデイ」「シー・ラヴズ・ユー」「オール・マイ・ラヴィング」「ミッシェル」・・・。振り返れば名曲の数々がすぐに思い出される。 ビートルズ・ファンは、当時の若者から今の10代まで、いまや3世代を超え4世代に広がろうとしている。 また、彼らの音楽と活動は、社会的、経済的にも大きな影響を及ぼし、その全体像を研究しようと、彼らの出身地であるイギリスのリバプールにあるホープ大学では近年「ビートルズ学」の修士課程まで生まれた。 もちろんその魅力の中心は、ジョン・レノンとポール・マッカートニーのコンビによる、多様な美しさを持つメロディーと、それを膨らませるジョージ・ハリソン、リンゴ・スターを交えた4人の

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  • 米紙見開き全面広告、「釣魚島は中国領」 NYタイムズとWポスト紙に | JBpress (ジェイビープレス)

    週刊NY生活 2012年10月6日414号 9月28日付のニューヨーク・タイムズ紙とワシントン・ポスト紙に「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国領だ」とする中国英字紙チャイナ・デーリー紙の広告が掲載された(下の写真)。 広告は見開き2ページを使って尖閣諸島のカラー写真が掲載された大がかりなもの。「古来より中国固有の領土で争いのない主権を持っている」と主張、「日が横取り」し、今回の日政府による国有化が「中国の主権を激しく侵害した」と訴えている。 在外公館が抗議、事実関係の誤り指摘 掲載後、直ちに在米日大使館が広告を掲載した2紙に抗議。 藤崎一郎駐米大使は28日の記者会見で、「一方的な内容で事実関係に間違いがある」と抗議したところ、ワシントン・ポスト紙は広告の内容を同社として支持しているわけではない旨の回答をしたという。 また、ニューヨーク総領事館の岩井文男広報センター長からニューヨーク・タ

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  • 間違いなく日ロの絆となる石油・天然ガス取引 ウラジオストクAPECとプーチン大統領の東方政策 | JBpress (ジェイビープレス)

    コサック隊は毛皮を追って東進。そのわずか50年後にはベーリング海峡に到達。アラスカ進出後、さらに南下して、サンフランシスコ近郊にまで達しました。 ロシア皇帝アレクサンドル2世は1867年、当時帝政ロシアの植民地であったアラスカを720万ドルで米国に売却。アラスカはロシアにとり赤字の植民地であり、帝政ロシアはクリミヤ戦争の賠償金支払いのため、米議会を買収してまでアラスカ販売工作をしたのです。 当時米国では、なぜ無価値のアラスカをこのような大金を払って買い取ったのか問題となり、ときのハワード国務長官は「氷山買いの銭失い」と揶揄されています(その後アラスカに金鉱が発見され、宝の山となりました)。 なお、この時の協定により、ベーリング海の西経169度を米国とロシアの境界線(1867年の「米露協定線」)と画定しました。 つまり、ロシア最東端ラトマノフ島(大ダイオミード島)と米領クルーゼンシュテルン島

    間違いなく日ロの絆となる石油・天然ガス取引 ウラジオストクAPECとプーチン大統領の東方政策 | JBpress (ジェイビープレス)
    undercurrent
    undercurrent 2012/10/04
    極東、ロシアとアメリカの国境、シベリアの天然ガス
  • 世界で最も信頼が厚い海自掃海部隊 「いざ」というときに備えて実機雷処分訓練を継続 | JBpress (ジェイビープレス)

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    世界で最も信頼が厚い海自掃海部隊 「いざ」というときに備えて実機雷処分訓練を継続 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 尖閣に射爆撃場、それでも「中立」と言う米国 国境と国益(第15回)

    尖閣諸島には、日が日米地位協定に基づいて施設提供している米海軍用の射爆撃場(航空機による地上攻撃や艦艇の火砲、ミサイルの発射演習で着弾地として使用される演習場)が2カ所ある。久場島の「黄尾嶼射爆撃場」と大正島の「赤尾嶼射爆撃場」である。 それぞれ、この夏に日中双方の活動家が上陸した魚釣島の北東と東のやや離れた海上にある。北東にあるのが久場島で、東にあるのが大正島だ。 この2つの島は、尖閣諸島を含む沖縄の施政権が1972年5月15日に米国から日に返還される以前から米軍射爆撃場として使用されてきていた。施政権返還と同時に、日米合同委員会合意により日米安全保障条約と日米地位協定に基づく施設提供のスキームに切り替えられ、継続して米軍が使用するものとされてきた。 実は、これらの射爆撃場は、米軍が使用する際に周辺空域や海域の安全のため、15日前までに日政府に事前通告することになっている。だが、1

    尖閣に射爆撃場、それでも「中立」と言う米国 国境と国益(第15回)
  • 「落とし所」なき尖閣諸島問題の行方 問われる日本の忍耐と覚悟 | JBpress (ジェイビープレス)

    尖閣諸島の「国有化」を巡り、中国で「反日デモ」の嵐が吹き荒れた。日中関係は国交正常化以来40年で最悪の事態を迎えた。 しかし冷静に考えれば、中国政府の暴力的示威行動を容認する「野蛮さ」を世界が目撃し、国際社会のリーダーとしての資質を疑われるとともに、「反日」デモを容認しなければ権力を維持できない「共産党独裁体制」の弱点を抱えた中国を世界は認識したはずだ。 世界経済が低迷している折柄、高成長を維持している中国に「気兼ね」をしている国は多い。また日の尖閣諸島「国有化」を巡る中国との外交的意思疎通の稚拙さを指摘する向きも多い。だから表面的には中国の「攻勢」に日が押されているように見える。中国にすれば、GDPで追い抜き、衰退する日など何するものぞ、という意気込みもあろう。 しかし、現状において尖閣諸島を実効支配しているのは日であり、中国ではない。中国がいくら「国有化は無効だ」と言っても、そ

    「落とし所」なき尖閣諸島問題の行方 問われる日本の忍耐と覚悟 | JBpress (ジェイビープレス)
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    undercurrent 2012/09/27
    「「国有化は中国の主権侵害だ」と言われても、ではこれまでの個人所有は中国にとって主権侵害ではなかったのか、と問われれば「これまでも主権侵害だった」と言わざるをえないはずだ。」
  • 米国は日本を支持する、しかしまずは自力での反撃を望む | JBpress (ジェイビープレス)

    オバマ政権は尖閣諸島が日の施政下にあるから、日米安保条約が適用されると言明している。安保条約が適用されるならば、万が一、尖閣に対し第三国、つまり中国からの軍事攻撃があった場合、米国は日を支援して共同防衛にあたる責務がある、というわけだ。 だがオバマ政権は同時に「他国同士の領有権紛争には介入せず、中立を保つ」とも述べる。尖閣の主権の最終的な決着には、関与はしない、というわけだ。この点は米国が1972年に尖閣諸島を沖縄と一体にして公式に日に返還した歴史を思えば、やや冷たい感じもする。なにしろ日は米国の同盟国である。中国は米国にとって政治体制をまったく異にする競合相手なのだ。 オバマ政権は中国の軍事力増強やパワー膨張に対し、警戒しながらも、正面からの対決は極力、避けるという傾向がある。尖閣についても、そのことを原因にして中国との関係を険悪にはしたくないのだろう。だから日側から見ると、オ

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  • 「理性的愛国表現」が聞いて呆れる 対応に苦慮する中国政府~中国株式会社の研究(180)

    今週は中国人留学生の話を取り上げるつもりで準備していた。柳条湖事件が起きたのは81年前の9月18日。まさかこの日の前に尖閣を「国有化」することはないだろう。こう考えた筆者はやはり甘かった。「国有化」決定は9月10日。案の定、日中関係は再び揺れ始めた。 9月12日、日の某公共放送局は、「政府は・・・冷静な対応を求めていく方針ですが、中国側は、対抗措置を取る構えを見せるなど、悪化した日中関係を打開する見通しは立っておらず、引き続き対応に苦慮しそうです」と報じている。 申し訳ないが、筆者の見立てはちょっと違う。「対応に苦慮」しているのは、中国側も同じだからだ。 というわけで、今回は再び尖閣最新情勢をめぐる筆者の独断と偏見を御披露することとし、日や英国で中国人留学生が直面している問題については来週以降取り上げたい。 「国有化」とは呼ばない まず不思議なことに、日政府は今回の措置を「国有化」と

    「理性的愛国表現」が聞いて呆れる 対応に苦慮する中国政府~中国株式会社の研究(180)
  • 韓国と中国に対する思いやり歴史観と決別せよ 偏狭なナショナリズムを煽らせないために・・・ | JBpress (ジェイビープレス)

    もう38年も前のことだから記憶は定かではないが、大学入試に失敗して駿台予備校に通っていたとき、上智大学の講師による「女が作った歴史」という授業を受けて、とにかく感銘を受けたのを覚えている。 受験用の覚える歴史とは全く違って生々しいだけでなく、見る位置を変えると歴史はこんなに違って見えてくるものだと、目から鱗が落ちる思いだった。 大学、大学院と理系に進んだが、父親や大学の指導教授などの大反対を押し切って出版社に入社したのは、あの歴史の講義が相当影響していたのではないか、と思うときがある。 さて、竹島や尖閣諸島の問題がこのところ喧しい。なぜいまなのか。 日韓国中国のパワーバランスが崩れてきたためだろう。韓国の李明博大統領の日を見下した発言がまさにそれを象徴している。 強い者が書いた歴史は確かに正しいとは限らない。しかし、弱い者が語る歴史も事実と反している場合がある。 いやむしろ、事実が

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  • 「日章旗」強奪事件が「極めて遺憾」な理由 なぜ返還要求しないのか~中国株式会社の研究(176) | JBpress (ジェイビープレス)

    まずは事実関係を検証する。報道などを取りまとめれば、事件の顛末は概ね次の通りだが、これはどう考えても、単なる器物損壊や窃盗事件ではない。 日で発生すれば、「暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取する」より悪質な強盗事件とされるのではなかろうか。 ●27日午後4時頃、北京市内の高速第4環状線を走行中の日大使公用車が少なくとも2台の乗用車に強制停車させられ、降りてきた男が公用車の日章旗を奪って逃げた。 ●同日、在北京日大使館は中国外交部に厳重抗議し、再発防止を求めるとともに、2台の車両のナンバーと現場写真を提供しつつ、刑事事件として捜査するよう求めた。 ●これに対し、中国外交部は「極めて遺憾」であり、「在留邦人・企業の安全も確保し、法に基づき厳正に対処する」とし、同日深夜には「関係部門が真剣に調査中」と発表した。 ●28日、日大使が談話を発表し、「事件発生は極めて遺憾」であり、「中国外務

    「日章旗」強奪事件が「極めて遺憾」な理由 なぜ返還要求しないのか~中国株式会社の研究(176) | JBpress (ジェイビープレス)
    undercurrent
    undercurrent 2012/08/31
    「英語ではregret、中国語では遺憾(イーハン)、いずれも状況に応じて、「けしからん」とも、「ごめんなさい」とも取れる、世界共通の万能型曖昧語である。」
  • イスラエルで自衛隊員を元気づける日本の民間人 ゴラン高原派遣部隊にとって欠かせない存在に | JBpress (ジェイビープレス)

    ゴラン高原派遣自衛隊は、イスラエルとシリアの停戦状況および兵力引き離しに関する合意の履行を監視するUNDOF(国連兵力引き離し監視隊)の輸送業務を中心とする後方支援を担当している。 その隊員たちにイスラエルを案内して和みと英気を与え、また同国を訪れる日人ツアー客にゴランで大任を果たす自衛隊について語り、自衛隊の重要性・必要性を説いている日人ガイドがいる。 イスラエルという国 旧約、新約聖書にまつわる4000年の歴史を有し、ユダヤ教、キリスト教およびイスラム教の聖地が共存する国である。紀元70年にユダヤ民族国家がローマ帝国によって滅ぼされると、ユダヤ人は世界中に離散していった。 1947年11月、国連がパレスチナ分割案を認め、翌48年5月14日英国軍がパレスチナを撤退すると、ユダヤ国民評議会がテルアビブで独立を宣言する。エルサレム神殿があったパレスチナの地に、約2000年ぶりに悲願の建国

    イスラエルで自衛隊員を元気づける日本の民間人 ゴラン高原派遣部隊にとって欠かせない存在に | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「北方四島を日本に返すべし」と唱えるロシア人学者 国境と国益(第12回) | JBpress (ジェイビープレス)

    終戦記念日の8月15日を前後し、日の「領土問題」を巡ってまたしても摩擦が発生している。1つは尖閣諸島への香港活動家の上陸、もう1つは韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領の竹島への上陸・視察である。 前者は、石原慎太郎都知事が推進する島の東京都購入計画に刺激された面があるが、中国側、韓国側の今回の振る舞いは、相手側の言い分や国民感情をまったく無視した乱暴なもので、問題解決への前進をいささかでも進めるものとはならない。 実際、中国韓国の今回の行動は、国際社会の支持を広めるものとはならなかった(筆者は、「世界華人保釣連盟」を名乗る香港や台湾の人士による尖閣諸島への画策を、あえて「国としての動き」と位置づける。この運動が中国政府や一部の共産党幹部たちの暗黙の了解と支持を受けていることを、中国において関係者から確認したからだ)。 両国が、尖閣諸島や竹島とは関係のない「歴史問題への反省」を持ち出し

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  • 障害を次々乗り越える日本の自動車メーカー 苦戦する電機メーカーと明暗くっきり

    (2012年8月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) もし企業がオリンピックのハードル競技でメダルを争えたとすれば、トラックで試練を積み、脛があざだらけの日の製造業は、近年の試合でかなりの強豪選手を何社か輩出していただろう。 5年前に世界経済が崩壊して以来、トヨタ自動車やソニーなどの日企業は果てしなく続くように見える障害にぶつかってきた。需要の落ち込みや輸出を台無しにする円高に加え、国内では震災とエネルギー危機に見舞われ、タイでは主要供給拠点が洪水に襲われた。 そして、その間もずっと、韓国のサムスン電子や現代自動車、そして復活した米国自動車業界などとの競争が激化していった。 前進遂げる自動車メーカーvs赤字の電機メーカー ところが最近、日本代表チームは成績の差で分断されている。電機メーカーと並んで日の製造業の2柱を構成する自動車メーカーは前進を遂げている。今年第1四半期(4~6

  • 地元住民が心配する富士山の噴火

    多くの日人と同じように、トキワ・トモコさんは富士山に深い愛着を抱いている。美しい円錐火山は、最も名高い日の象徴の1つだ。 しかし、保育園で働くトキワさんは、富士山のふもとで50年間暮らしてきたが、噴火の恐怖につきまとわれてきたと言う。「富士山の山麓で生まれ、育ちました。富士山は大好きですけど、ちょっと怖い存在でもあります」 心配しているのは彼女だけではない。昨年、東北地方沿岸部に大災害をもたらした地震と津波は、世界で最も地震活動の活発な列島に数えられる日で自然災害が起きる可能性を嫌というほど思い知らせた。 以前から地震の発生が火山活動の活発化を引き起こしてきたため、東京の西100キロにある富士山の近隣住民の中には、2011年3月の大震災が噴火の引き金となるかもしれないと考えた人もいた。 3.11の大震災で不安が増大 大震災の4日後、この地域がマグニチュード6.4の地震に襲われると、そ

  • マスコミにつくられた「オスプレイ恐怖症」、日本防衛のために本当に必要な議論を | JBpress (ジェイビープレス)

    米国海兵隊普天間基地に配備されている老朽化したヘリコプターを新型の輸送機「オスプレイ」に交代させる段階になって、配備先の沖縄をはじめとして日各地訓練飛行ルート予定地自治体で“オスプレイ恐怖症”が頭をもたげている。 オスプレイ恐怖症は日のマスコミや一部の専門家などが、開発段階での悪評をほじくり返して、その後の進展状況を伝えることなしに大げさに取り上げたことによって生じた現象と言える。 さらに、そのようなネガティブキャンペーンに輪をかけて、日政府・防衛省が「オスプレイの安全性を確認するまでは日国内では飛行させない」といった方針を表明したことが、「オスプレイという奇妙な軍用機は恐ろしく危険性が高いようだ」といったイメージを蔓延させるのを助長してしまっている。 しかし、オスプレイの安全性はすでに日以外の国際社会では受け入れられている。オスプレイ沖縄配備をめぐる真の問題点は、オスプレイの「

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  • 日本の巨額債務削減には急進派が必要だ ピーター・タスカ氏のFTへの寄稿

    (2012年6月28日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 過激派やポピュリストが理にかなった経済政策を提起しているのに対し、実務型の中道主義者が、イデオロギーに駆り立てられた現実味のない壮大なプロジェクトに執着し続けているように思える場合がしばしばある。 それゆえユーロ圏の時の権力者たちは、銀行同盟、財政同盟、政治同盟へと突き進むことで、早計だった通貨同盟の問題を解決しようとしている。競争力を調整して、通貨に負担を負わせるという伝統的な手法をあえて提案しているのは、右派の国家主義者や共産主義者、ネオペイガニズムの信奉者だけだ。 同じようなことが、今まさに日で起きようとしている。野田佳彦首相は今後4年間で2段階に分けて消費税率を10%へ倍増させる法案を通過させた。 これでも、日で最も有力な経済団体である経団連は満足しない。経団連は25%への税率引き上げを望んでいるからだ。 消費税増税は悲

  • 日本人は「魚離れ」していない、漁業にとっての問題は乱獲だ | JBpress (ジェイビープレス)

    石巻に行くたびに魚をべる。地元の友人たちは当たり前という顔をして、おいしいなどと言わないが、久しぶりに産地の材を味わうと、盛り上がっている話題を中断させてまでも、つい「おいしい」と叫んでしまう。 どう、おいしいのか。一言でいえば、魚臭くないのだ。新鮮な魚は、腐敗が進んでいないから、ということだろうが、私たちが慣らされた魚の味、あるいは魚臭さは、産地から離れた魚の味や臭みであって、あれが来の魚ではないということだと思う。 特にホヤやウニなどは、産地以外でべるものは、鮮度の差を超えて、似て非なるもの、と言う方が適切な表現だろう。 鮮度が落ちて金属臭が強くなったホヤを、これがホヤの味だと自慢しながらべている酒飲み(ホヤ好きはだいたい酒飲み)に出会うと、英国での紅茶史を思い出す。英国が中国から茶を輸入したときに、松の木で燻蒸した香りが残った紅茶を、英国人はこれが紅茶だと信じて、東洋の神秘

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  • 衰退よ、サヨナラ! 再び世界を股にかける日本

    (2012年6月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) オリンパスのマイケル・ウッドフォード氏。ソニーのハワード・ストリンガー氏。日板硝子のクレイグ・ネイラー氏。ここ数カ月間で日企業の経営トップから退いた外国人の行列は長い。 それより短いのは、まだ残っている外国人経営者のリストだ。 外国人経営者が何人も去り、もはや「ゴーン・アローン」 その中で群を抜いて有名なのは、10年前に日にやって来て、今なお日産自動車を率いているブラジル生まれのフランス人ビジネスマン、カルロス・ゴーン氏だ。 人々が彼のことを「ゴーン・アローン」と呼び始めているのも無理はない。 日企業を去る外国人経営者の行列――ウッドフォード氏は10億ドルの詐欺を暴いてくれた後に去った――は、日株式会社が世界から撤退しているような印象を与えてきた。最近東京でよく耳にする言葉は、自国内に引きこもる現象を表す「ウチムキ」という言

  • なぜか「ソース」で炒める日本の焼きそば 麺は中国、調味料は西洋、料理は日本オリジナル | JBpress (ジェイビープレス)

    冷静に見れば、透明パックに無造作に詰め込まれたアレに、そんなに魅力があるとは思えない。肉は、切れっぱしがあるかないか。モヤシやキャベツだって、ぴろぴろと申し訳程度にくっついているだけのことが多い。“焼きそば”と名乗るからには、炒めた麺さえあれば看板に嘘偽りはないのだが、それにしたって・・・。 鉄板で大量にジャージャーと炒める、あの豪快な音とビジュアルにやられるのか。それとも、お祭り雰囲気が味覚に影響を及ぼしているのか。理由は分からない。ただ、あの香ばしいソースの匂いが、非日常のスイッチを押しているような気がする。 焼きそばの故郷は中国である。中華料理の炒麺(チャオミェン)がアジアを中心に各地へ広まり、その土地ならではのアレンジが加わり、地域色豊かな料理へと変貌を遂げた。 例えばタイの代表的な焼きそば「パッ・タイ」は、米麺に魚醤のナンプラー、砂糖、レモンなどで味をつけた甘い、酸っぱい、しょっ

    なぜか「ソース」で炒める日本の焼きそば 麺は中国、調味料は西洋、料理は日本オリジナル | JBpress (ジェイビープレス)