たとえば放射線は有害ですが,身体の病症を突き止めるためには,レントゲンを撮ることは必要です.つまり,治療というメリットがあってはじめて,有害な放射線を「許容量の範囲内で」あえて浴びる必要がでてくるわけです. 本人にその意思も,ましてメリットもなく加えられる有害に対しては,いかに微量であろうとも,「許容量」という概念はありえません.当然こんな「安全」にたいしては,「信用できない!」といっていいわけです. ********************************************************************************* 許容量の考え方が成立するのは,その人個人に放射線を受ける健康上の「メリット」がある場合だけである.科学的には放射線の許容量など存在しません.いかに微量であっても,害がないと証明できない限り,よけいなものを体に受けることを「許容する