【詳細は左のリンクからご覧ください。】 国立天文台の田村陽一研究員、伊王野大介助教が率いる日米英メキシコの国際共同研究チームは、みずがめ座の方向、115億光年遠方の宇宙において、原始クエーサー(脚注1)と認められる特異天体を発見しました。クエーサーの成長が促進されると予想される銀河の過密領域で原始クエーサーと目される天体が発見されたのは、本研究が世界初です。 クエーサーは、複数の銀河が合体することで生まれる爆発的星形成銀河(モンスター銀河)の中心部において、ブラックホールが大量のガスを吸い込んで急成長することによって生じるとする仮説が有力です。この仮説を検証するには、モンスター銀河の中心にクエーサーの前段階「原始クエーサー」を見つける必要がある一方で、原始クエーサーは濃いガス(暗黒星雲)に包まれていると予想されるために発見はきわめて困難です。 研究チームは、銀河の合体が生じやすい銀河の過