関連トピックス野田佳彦尖閣諸島 日米両政府は自衛隊と在日米軍の共同統合演習で予定していた離島奪還訓練をとりやめることにした。当初予定した沖縄県の無人島が地元の反対で使えず、代替地探しも難航したため。野田佳彦首相と森本敏防衛相、玄葉光一郎外相が26日、首相官邸で協議し、訓練中止を決めた。 離島奪還訓練は9月に米領グアムで陸上自衛隊と米海兵隊が実施。11月の日米共同統合演習で実施されれば国内初だった。防衛省は中国の海洋進出を念頭に沖縄など南西諸島での防衛力強化を打ち出しており、訓練はその一環だった。 尖閣諸島(沖縄県石垣市)問題で中国が強硬姿勢を示す中、両政府内には訓練を中止すれば中国に誤ったメッセージを送るとの反対論もあった。だが、オスプレイ配備や米兵の女性暴行事件で沖縄の反発が強まり、訓練実施は難しいと判断。統合演習ではこれまでの準備を生かして、洋上で架空の島を見立てた模擬訓練に切り