先日、某有名セレクトショップの本部にお邪魔した。 売上高が100億円以上ある。グループ会社を合わせたら200億円規模になる。 そんな本部に勤務する人だが、給料がそれほど高くないため、結婚したらユニクロを着ざるを得ないという。 その人のサイズがXLだということもあるが、たとえMサイズであってもユニクロだとか無印良品だとかジーユーを着ざるを得ないだろう。 その話を聞くと、やっぱり救いのない業界だと感じる。 筆者はもとより貧しいが、それほどの大手の本部社員ですら筆者と変わらない水準の収入だということに驚いてしまった。 まあ、しかしこれが現実である。 セレクトショップや大手アパレルのエライサンは「ユニクロはオシャレじゃない」とか「ユニクロを買う消費者の感性が退化している」とかいうが、自社の社員はユニクロしか買えない状況にある。 これを労働搾取だ云々だというつもりはない。 しかし、「ファッションの素