岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』から、情報社会について考える(3) 2007年10月25日 社会カルチャー コメント: トラックバック (1) ■ その3-1. 「岡田ダイエット本」と「鈴木カーニヴァル本」のエンディング比較 前回論じたように、岡田ダイエット本で提唱される「レコーディング・ダイエット」という手法は、鈴木カーニヴァル本で論じられている「情報社会の自己モデルの変化」に関する命題、すなわち「反省から再帰へ」という流れに沿ったものとして捉えることができます。しかし、――ようやくここからが筆者の関心の中心になるのですが――興味深いことに、「再帰から反省へ」という点で共通する両書は、結果的にそれぞれ異なる結末へと向かっていくのです。それはどういうことでしょうか。ややアクロバティックというか、強引な引き付けになってしまうのですが、以下に説明してみたいと思います: まず鈴木カーニヴァ