全国の大学病院や当直勤務がある一般病院に勤める産婦人科医が診察などで院内にいる時間は、平均で1カ月300時間を超えていることが分かった。日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)が31日、初めての調査の結果を発表した。医師は病院にいる時間のほとんどは働いていると同学会はみており、医師不足の一因にもなる過酷な労働実態が浮かびあがった。 同学会は6月から750の医療機関を対象に調査。大学病院76人、一般病院221人の勤務医から回答を得た。 調査結果によると、大学病院の医師が院内にいる「在院時間」は月平均341時間で、当直は5.8回。在院時間が最も長い人は505時間で、当直が15回あった。毎日16時間以上、病院にいることになる。20歳代の医師が最も長かった。 当直勤務がある一般病院の医師は平均301時間、当直は4.2回。さらに、呼び出しに備えて待機する「オンコール」が月118時間あり、在院時間と